石川遼も断言、JGTOの生ぬるいピン位置では世界で戦える選手は育たない
「ピン位置の違いが、欧米と日本の実力差に表れる」
これはかつてPGAツアーに挑戦した石川遼の言葉である。この4月に行われたDPワールドツアーとの共催大会「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」を通算5アンダー・31位に終わった直後に飛び出した。ちなみに勝ったL・ハーバート(豪州)とは10打も開きがあった。
試合会場はピン位置などセッティングはアウト9ホールを日本ゴルフツアー機構(JGTO)が担当し、インはDPワールドツアーのスタッフが行った。
大会を振り返り、「去年は2回、同じこのコースでの大会(『ISPS HANDA欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!』『平和PGM選手権』)が行われ、グリーンのどこに外しても(ピンに)寄せられると思っていた。ところが今回は勝負どころのインでは、絶対に寄せられないというところが毎ホール必ずあった。グリーンも硬くて速い。こういうところがPGAツアーやDPワールドツアーらしく、コースの良さを引き出しているなと思った」(石川)と、舌を巻いた。ピン位置が違うだけで、同じコースとは思えないほど難易度が高くなったと言いたかったらしい。