西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…
――例を挙げるなら?
「俺の現役時代だと清原和博。対戦したバッターで言えば、ロッテの落合(博満)さん。左だけど南海の門田(博光)さんも凄かった。まあ、そこまで求めたらキリがないんだけどさ。彼らほどとは言わないけど、期待していたよりも野手が伸びてないってことも今のウチの課題。もう少し、育っていると思っていたんだけど」
――もっか、チーム打率.201です。
「彼らもプロ野球選手。ここまで打てないほど実力がないとは思ってないよ。実際に打率が低いのは確か。そんな時に『西武は打てない』と何度も言われ続けたら、野手は『絶対に打たなきゃ』とプレッシャーを感じるもの。いわば悪循環に陥っているんじゃないかな」
◇ ◇ ◇
昨26日は24日に巨人からトレードで加入したばかりの松原聖弥をいきなり「1番・右翼」で抜擢するも、6タコと不発。5月30日以来の登板となった先発の武内夏暉は7回と3分の2を7安打2失点と粘投したが、打線は相手の四球と失策絡みで2点を取るのが精一杯。失点につながるエラーもあり、武内はまたもや野手に足を引っ張られた。
何度か作ったチャンスも生かせず、引き分けに持ち込むのが精一杯だった西武。足りないのは4番打者だけにあらず。渡辺監督代行の悩みは深まるばかりである。