著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ソーセージやハムなどの加工肉の食べ過ぎで糖尿病リスク上昇?

公開日: 更新日:

 牛肉や豚肉などの肉類は、タンパク質の摂取には欠かせない食品ですが、その一方で、動物性の脂肪を多く含み、取り過ぎは健康に悪影響を与える、という指摘も多くあります。特に、牛や豚、羊などの赤身肉や、ソーセージやハムなどの加工肉は、心臓病脳卒中などの動脈硬化に関連する病気のリスクを増加させることが、これまでの多くの研究で指摘されています。

 糖尿病になるリスクを増加させる、という報告もあります。ただ、こうしたデータの多くは欧米人を対象としたもので、日本人のようなアジア人種でも、同じであるとは限りません。

 また、鶏肉など、比較的健康的といわれる肉類でも、そうしたリスクがあるかどうかは、まだデータが不足しています。

 今年のランセットという一流の医学誌の姉妹誌に、アジアを含む世界中のデータを集めて解析した、肉の摂取と糖尿病リスクについての研究結果が報告されています。それによると、赤身肉を1日100グラム多く取ると10%、加工肉を1日50グラム多く取ると15%、糖尿病になるリスクが増加している、という結果が得られました。

 鶏肉などでも同様の傾向はありましたが、赤身肉や加工肉に比べると、その影響は小さくなっていました。特にソーセージやハムなどの取り過ぎは、糖尿病のリスクも高めると、そう考えて注意する必要がありそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主