糖尿病
-
運動とセットでプロテインを取れば効率よく筋肉量を向上
前回、牛乳やヨーグルトなどの乳製品に含まれるホエイプロテインの摂取によって、「高脂肪食による2型糖尿病の発症予防が期待できる」「食後の血糖値の上昇を抑えられる」という2つの研究結果を紹介しました。 粉末プロテインまたはプロテ...
-
がんと糖尿病、医師の“言葉”がなぜこうも違うのでしょう?
「大腸がんと糖尿病のことで相談したい」 ある診療所に出向いたとき、そう希望するGさん(58歳・男性)が来院されました。その際、こんなお話をうかがいました。 ◇ ◇ ◇ 先生、私は大腸がんがそんなに進んでい...
-
プロテインがインスリン抵抗性と高血糖を改善 研究で証明
新型コロナウイルスで生活様式が変わって1年以上経ちますが、コロナによる体重増加をなんとかしようと、自宅でスクワットや腕立て伏せなどのトレーニングを始める人が増えていると聞きます。 それに伴ってか、プロテイン市場も拡大している...
-
下戸なのに肝臓がん…脂っこい物が好きな人は超音波検査を
肝臓に脂肪が多くたまった状態を脂肪肝といいます。「肝臓病=お酒を飲む人の病気」という印象が強いのか、「お酒を飲まなくても脂肪肝になることがあります。治療せずに放置すると、肝硬変や肝臓がんになるリスクがありますよ」と言うと、驚く患者さ...
-
「活動量計」が歩数を増やす 1日2000歩増で病気リスク低下
手首や足首に着けることで、心拍数や消費カロリーなど体に関するさまざまなデータを計測できる活動量計を、日々使っている人もいるのではないでしょうか? オーストラリアのシドニー大学の研究で、これら活動量計やスマホの運動アプリを使うことで、...
-
ダースレイダーさん 糖尿病で脳梗塞に…左目の視力も失って
「もうすぐ出番です」と言われたので、「よっしゃ!」とトイレで顔を洗ったら、突然世界が一回転したんです。2010年、青山のクラブ、深夜のイベントで僕は司会をするはずでした。 何が起こったかわからず、「地震か?」と思いながら洗面台...
-
ダイエットのためには脂質より炭水化物を制限すべきか
「糖尿病対策に、炭水化物(糖質)制限が有効」と考えている人が、今でもいます。しかし、日本糖尿病学会では「総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量をはかることは、その効果や安全性を証明するエビデンスが不足している...
-
食事は「一汁三菜の時は少なくとも2品はノンオイル」で
糖尿病というと「食事制限が大変な病気」という印象を持っている方が多いかもしれません。糖尿病と診断された患者さんの中には「好きなものが食べられなくなる」と肩を落とす方もいます。 しかし実際のところ、糖尿病だからといって「食べて...
-
肉をたくさん食べる男性は死亡リスク上昇 9万人調査で判明
肉類の摂取量が多い男性は総死亡リスクが上昇することが、日本人約9万人を対象にした14年間の追跡調査で分かりました。 岩手、秋田、長野、沖縄、東京、茨城、新潟、高知、長崎、大阪の保健所管内に在住する45~74歳の男女に対し、1...
-
糖尿病と心臓疾患は個別に対応するのが現状では最善の策
前回、前々回と脳梗塞のお話を続けてきました。脳の血管が詰まって発症する脳梗塞は心臓と深い関係があるため、心臓も含めた総合的な治療部門の新設を進めているところです。脳も心臓も血管のトラブルが病気につながるわけですから、大きく見ればどち...
-
使い勝手は? GLP-1受容体作動薬に世界初の飲み薬が登場
昨年、製造販売が承認された糖尿病の薬に「GLP―1受容体作動薬」の経口薬(商品名は「リベルサス錠」)があります。 適応は2型糖尿病患者で、1日1回の服用。この薬の前にもGLP―1受容体作動薬はいくつか承認されていますが、いず...
-
「薬の飲み忘れ」や「注射の打ち忘れ」は主治医へ相談を
糖尿病の薬を飲み忘れたり、インスリン注射を打ち忘れたり……。糖尿病を患う多くの人が、経験があるのではないでしょうか? 薬の飲み忘れや注射の打ち忘れは血糖コントロールの悪化につながるのでやめていただきたいのですが、「100%完...
-
副反応の報告も それでも新型コロナワクチン打つべきか
新型コロナウイルスのワクチン接種がいよいよ始まりました。 ご存じの通り、17日から医療従事者の接種が開始。3~4月くらいから重症化リスクの高い高齢者の接種が始まり、それ以降、基礎疾患のある人や高齢者施設などの従事者、次いで一...
-
寝ていればOK 楽チン「CAVI検査」で血管年齢をチェックする
糖尿病、高血圧、脂質異常症がある人で、ぜひ受けてほしいのがCAVI(キャビ)検査です。この検査は同じ機器で同時にABI(足関節上腕血圧比)検査も実施できます。 「CAVI」は動脈の硬さを調べる検査で、大動脈を含む心臓から足首ま...
-
初の認知症治療薬が登場か?それまで脳を健康に保つ方法
認知症は、高齢になればだれでもリスクが高くなる病気です。しかし糖尿病があり、血糖コントロールがうまくできていないと、認知症の発症リスクはより高くなります。糖尿病がある人はそうでない人に比べてアルツハイマー型認知症になるリスクが約1・...
-
コロナに感染しても重症化させないために知っておきたいこと
新型コロナウイルス感染者数が爆発的に増え、もはやだれが発症してもおかしくない状況です。糖尿病など重症化リスクのある人がPCR検査で陽性となった場合、入院の対象となりますが、今はやむを得ず自宅療養になることも珍しくありません。 ...
-
一流医学誌で報告 男性ホルモン治療で糖尿病が予防できる
糖尿病(2型糖尿病)は生活習慣病で、日本でも国民病と言っていいほど増加している病気です。糖尿病は体質と環境要因が合わさって起こると考えられています。 その原因の一つは食べ過ぎによる肥満です。肥満では多くの変化が体に起こります...
-
正確な中性脂肪値を知るのは困難… ニセの数値であることも
心筋梗塞や脳卒中など心血管イベントを起こしやすい糖尿病、脂質異常症、高血圧のうち、脂質異常症は「なんとなく、よく分からない病気」という印象がありませんか? 脂質異常症はその名の通り、血管内に脂質が過剰になった病気です。悪玉コレステロ...
-
糖尿病の犬を飼っている人は同じく糖尿病になりやすい?
ペットとして飼われることの多い犬や猫は、人間と同じように糖尿病にかかることもあります。糖尿病の発症リスクは遺伝的な要因だけでなく、生活習慣も大きく関わっていることはよく知られています。そのため、生活環境を同じくしているペットとその飼...
-
寝汗、悪夢、起床時の頭痛、高血糖は夜間低血糖の疑いあり
今回は「夜間低血糖」について取り上げたいと思います。 低血糖は、冷や汗、ふるえ、動悸などの症状から始まり、目まいや集中力低下が表れ、さらに低血糖状態が続くと意識レベルが低下。意識消失、異常行動、けいれん、昏睡に至る――この連...
-
HbA1cが低すぎる人は自覚症状のない低血糖を起こしやすい
低血糖は、糖尿病の薬物治療を受けている人すべてに起きる可能性のある緊急状態です。 糖尿病の治療は言うまでもなく、血糖値を下げるのが目的です。 しかし、下げ過ぎてはいけない。薬が、食後に血糖値が高くなった時だけに効けば...
-
太らないために正月休み前に知っておいてほしい2つのこと
2020年の本連載も今回が最後。読者のみなさんの中には、ひと足早く仕事納めをした方もいるのではないでしょうか? 例年、年末年始は太りやすく、結果的に血糖、血圧、脂質の数値が上がりやすい。理由としては、忘年会、新年会で摂取カロリーや飲...
-
低血糖対策に 鼻にシュッとすればOKの点鼻剤グルカゴン登場
糖尿病歴13年のAさん(65)は、低血糖を何度か起こしています。これまでは本人に「低血糖を起こしている」との自覚があり、アメをなめるなどブドウ糖を摂取することで対応できていましたが、前回起こした低血糖は、気が付いたら病院のベッドに寝...
-
がんの抑制に期待 古くて新しい薬「メトホルミン」に注目
最近、「古くて新しい薬」として改めて注目を集めているのがメトホルミンという薬です。 糖尿病の経口治療薬のひとつで、肝臓からのブドウ糖の放出を抑制したり、インスリンの感受性を高めたりする作用があります。糖尿病治療薬としては歴史...
-
血圧、血糖、血中脂質…3つともケアしている人はわずか1割
糖尿病、高血圧、脂質異常症はいずれも動脈硬化と関係しています。適切な治療を受けずにいると、心臓を取り巻く冠動脈に狭窄や閉塞を生じ、心筋への血液の供給が減少したり、血流が途絶え、狭心症や急性心筋梗塞といった冠動脈疾患を引き起こします。...
-
生物学的製剤が有効との研究報告 糖尿病が治る時代が来る?
糖尿病には1型と2型という2種類があります。1型は普通子供の頃に発症し、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌が急激に低下するので、早い時期からインスリンの注射が必要になります。自己免疫といって、自分の体を守る免疫の一部が、自分...
-
発症リスク30%減 コレステロール低下が心筋梗塞を回避させる
2型糖尿病の人は、コレステロール、特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の数値を下げることは必須項目です。血糖コントロールが悪く、さらにLDLコレステロールが高いと、さまざまな病気のリスクが上がるからです。 糖尿病が...
-
糖尿病患者の新型コロナ 感染のしやすさと重症化のしやすさ
糖尿病の人は、さまざまな感染症で受診や入院するリスクが高いことはよく知られています。特に血糖コントロールが不良の場合(HbA1c8%以上)は感染症が重症化しやすく、肺炎で入院した患者さんが高血糖だと、死亡リスクが高くなるとの報告もあ...
-
標準体重でも、痩せていてもコレステロールが高い人がいる
肥満が、糖尿病、高血圧、脂質異常症など心筋梗塞や脳卒中につながる生活習慣病のリスクを高めるのは、よく知られている通りです。 一方で、基礎代謝が落ちて太りやすくなる40~50代で標準体重を維持している人には、健康的なイメージを...
-
減量手術を受ければ食事制限と運動なしでも痩せられる?
実施している医療機関は限られていますが、肥満の治療として、「減量手術」があります。胃を小さくし、食事摂取量の制限をするもので、美容形成外科で行われる皮下脂肪吸引・切除とは異なります。 減量手術の目的は、肥満が招く脳卒中や心筋...