糖尿病
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糖尿病の3大合併症である「腎症」の考え方が変わってきた
糖尿病の3大合併症は、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害です。残念ながら、これらの合併症は一度発症すると治りません。ただし、早く発見し、治療を行えば、進行を遅らせることができます。それができなかった場合、糖尿病性腎症は人...
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食生活に注意し標準体形なのに悪玉コレステロールが高い
49歳の男性はこの数年、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が徐々に上がってきており、昨年10月の健康診断でとうとう基準値を超えてしまいました。 この男性は子ども時代はややぽっちゃり、ひとり暮らしだった大学生から20代...
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新型コロナウイルス感染拡大 糖尿病患者が絶対やるべき対策
新型コロナウイルスのニュースが連日報じられています。日本ではまだ大流行が認められる状況ではありませんが、ワクチンや薬がないと聞き、不安感を高めている人もいるでしょう。 海外旅行や海外出張を取りやめた人、人混みを避けるためにイ...
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仲間をつくったら運動嫌いの人が三日坊主に終わらずに済んだ
運動習慣を身に付けたいけど挫折してしまうという人は、家族や仲間と一緒にやると挫折しづらくなります。 ある大手健康機器メーカーでは、心筋梗塞や脳卒中を減らすことをミッションとした事業を立ち上げるにあたって、社員の健康度を高める...
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健康維持のために注目すべき5つの生活習慣 英国医師会誌に掲載
「飲酒」「喫煙」「少ない身体活動量」「偏った食習慣」は将来的な健康リスクといえます。しかし、健康的な生活習慣によって、病気をせずに長生きできるかどうかを調査した研究報告は限定的でした。 そのような中で「生活習慣と健康余命」の関...
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持病に糖尿病やがん…新型肺炎からどうやって身を守るべき
新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が日ごとに増えている。厄介なのは、無症状での発症例が少なくないこと。中国・武漢からチャーター便3便で帰国した565人のうち感染者は8人で、5人は無症状だった。今後は、感染しても無症状の人が、ウイル...
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ダメばかりは長続きしない 悪いことを重ねないが重要
糖尿病をはじめ、生活習慣病は、とかく「あれをやってはいけない、これをやってもいけない」となりがちですが、それでは長続きしないのが人の常。 私はまずは、「悪いことを2つ、3つと重ねない」を、頭にとどめておいてほしいと思っていま...
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睡眠時間が短いと夕食後のカロリー摂取と体重が増える
患者さんによく言っていることのひとつが、「睡眠をしっかり取ってください。質の良い睡眠を取れるようにしてください」です。なぜなら、慢性的な睡眠不足が、糖尿病や肥満のリスクを上げることは研究ではっきりと分かっているから。 中には...
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口腔内の環境が良くなれば血糖値は下がるのか?
【Q】糖尿病で通院中です。医師から歯科医院での口腔内ケアを強く勧められました。口腔内の環境が良くなれば血糖値は下がるのでしょうか? 【A】糖尿病に歯周病が関連していることは明らかで、口腔内環境を整えることで血糖値も下がるといわれ...
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超便利な世の中到来で“普通”の生活が肥満を招く
肥満というと「めちゃくちゃな食生活を送ってきたんだろうな」という印象が強くありませんか? 人よりもたくさんの量を食べたり、深夜にラーメンが日常的だったり、焼き肉&大盛りご飯が大好物だったり……。食生活は不規則で、加えて運動不足。肥満...
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腎臓<下>人工透析にならないための対策 3つのポイント
動脈硬化を進行させる糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は、「慢性腎臓病(CKD)」の大きな発症リスクになる。血液をろ過し、尿をつくるという重要な働きをしている腎臓は、毛細血管の塊のような組織だからだ。 特に、末期腎不...
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糖尿病の新常識 「血糖」「血圧」「脂質」のチェックが重要
2020年連載1回目の今回は、これまでの“常識”とは大きく変わった糖尿病の知識を改めて紹介したいと思っています。 まずは、なんといっても、「糖尿病は治る病気だ」ということです。これまでは、「糖尿病は一度発症すると一生付き合っ...
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正月明けに寝苦しさや寝起き後の疲れが…夜間低血糖を疑え
年末年始ゆっくり休んだはずなのに寝苦しく、歯ぎしりがひどく、寝汗をかいて眠りが浅く、悪夢ばかり見る。朝起きると疲労感があり、頭痛や肩こりがひどい。そんな人は「夜間低血糖」を疑った方がいいかもしれない。夜間低血糖は心臓突然死や骨折など...
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おせちは食塩と糖質の宝庫…糖尿病や高血圧症の人は要注意
正月は朝から家族でおせち料理を囲んでいる人も多いだろう。しかし、血糖値や血圧が高い中高年は要注意だ。「食塩」と「糖質」が多く含まれているからだ。どれほどの量が含まれているのか? 愛国学園短期大学非常勤講師で栄養士の古谷彰子氏に聞いた...
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食物繊維を増やすと血糖・血圧・脂質を同時に改善できる
10月3~5日にドバイで開かれた「米国心臓病学会中東カンファレンス2019・第10回首長国連邦心臓学会合同学会」にて、興味深い研究結果が発表されました。それは、2型糖尿病患者が食物繊維の摂取量を増やすと、血糖、血圧、脂質を同時に改善...
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高血圧、糖尿病、肥満は50代でも心不全のリスクを上げる
「心不全」と聞いて、どんな病気かはっきりイメージできる人は少ないのではないだろうか。せいぜい「心臓がうまく働かない状態」と思いつくのが関の山では? しかしこの病気、深刻なレベルで増加傾向にあるという。岡山大学大学院循環器内科教授の伊藤...
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食べて飲みながら血糖値をコントロール不良にしないワザ
最近は忘年会に参加しない人が増えているようです。シチズン時計が10月に実施した意識調査では、ビジネス関連の忘年会の回数を「0~1回が適当」と答えた人が9割近く。1次会の時間も「2時間」が約半数を占め、帰りを気にする時間は「20時前」...
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糖尿病女性は42%も発症抑制 低用量アスピリンの認知症予防効果は本物か
年を取ると、多かれ少なかれ認知症が気になるだろう。2025年には、65歳以上の5人に1人がそうなると見込まれている。中でも糖尿病は認知症のリスク因子のひとつだが、その糖尿病と認知症との関係で注目の研究結果が発表された。 兵庫...
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糖尿病の発症1年未満は膵臓がんの発症リスクが5倍高い
糖尿病がきっかけで、がんが早期発見されるケースがあります。 50代前半の男性は、昨年、糖尿病が分かりました。診断された当初は「これからずっと糖尿病と付き合っていかなければならないのか。食べたいものを食べられないのか」と落ち込...
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「自動血糖測定器」誰でもネットで買えて早期発見に役立つ
前回のこの連載で、「糖尿病は“治る”」というお話をしました。「糖尿病はいったん発症すると治らない」がこれまでの常識。人間の体には、血糖が高くなれば低く戻す力が備わっています。しかし、ひとたび高くなると、その低く戻す力が破綻し、戻らな...
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血糖に無関係と思いがちだが…「アミノ酸」で糖尿病になる
アミノ酸というのはタンパク質の材料です。その中でも必須アミノ酸と呼ばれるものは、体で作ることができないので、食事などから補充する必要があります。「アミノ酸を取って運動をすると、運動の効率が上がって、筋肉も増えて疲れにくくなる」という...
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糖尿病は早期治療なら生活習慣の改善だけで治る可能性もある
Hさん(現在52歳)は45歳の時に糖尿病の診断を受けました。糖尿病と分かってから以降の自らの失敗を振り返り、「糖尿病だからって、食べてはいけないものはない」と話します。 糖尿病かもしれない、と思ったのは、ダイエットもしていな...
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国内企業初の遺伝子治療薬で糖尿病の足切断は回避できるか
閉塞性動脈硬化症という病気をご存知だろうか? 喫煙や生活習慣が原因で足の動脈に動脈硬化が起こり、進行すると血液が滞り、足が“腐る”。一般的に50代から増え、65歳以上の6~15%がかかり、5年ほどで約20%が歩行障害が悪化し、そのう...
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肥満は本当に悪いのか? 健康に対して弊害になるのか?
「肥満は悪い」と言われるのは、なぜでしょうか? 何が私たちの健康に対して弊害になるのでしょうか? ひとつは、生きていく上で重要なさまざまなホルモンの分泌が、正しく行われなくなることが挙げられます。というのも肥満によって脂肪を蓄...
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血液検査は正常 それでも心筋梗塞のリスクが高い人は?
最近の糖尿病の患者さんは、糖尿病や血糖値に関して高い意識を持っています。医師も、糖尿病専門医でなくても、やはり意識が高い。そして、テレビ、雑誌、新聞などでは、糖尿病対策に役立つ食事法などの情報があふれています。そういう状況の中で、私...
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何かをうまくできない夢を見て目覚めた時はほぼ低血糖
最近は血糖コントロールもだいぶ安定しているものの、一時は意識障害に至るような低血糖も頻繁に起こしていた。 そんな時、頭に自然と繰り返し浮かんできた情景がある。現実の光景とは別に、白昼夢のような形で脳内にそのイメージがあふれ出...
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AIで糖尿病を予測 3年以内の発症リスクを瞬時に表示する
AI(人工知能)を使った医療への応用が数多く進められている。国立国際医療研究センター(東京都新宿区)が昨年10月にホームページ上に公開したのが、糖尿病の発症リスクをAIが予測する「糖尿病リスク予測ツール」だ。 国内では、糖尿...
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歯周病は別名“糖尿病の合併症”知っておきたい怖さと予防法
糖尿病やその予備群にとって冬は危険な季節だ。体を動かす機会が減るのに飲食を伴うイベントが増えて血糖が上がりやすいからだ。それは糖尿病の病状を進めるだけでなく、体の免疫力を弱めかねない。だからこそ風邪やインフルエンザなどといった感染症...
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低血糖で昏倒…しかし血糖測定器で“200超”表示の理由は
主治医とケンカしてまでインスリンの量を減らさず、高血糖になっている時間を少しでも短くしようとしてきた僕だが、ある時期、少々ムキになってインスリンを打ちすぎていたことは否めない。その結果、昏倒して深夜に救急搬送されるような目にも遭って...
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食後に眠くて…ブドウ糖負荷試験で“隠れ糖尿病”を見破る
血糖値が下がると、気分が悪くなりますね。体の変化に何となく気づくものですが、さらに下がると、意識がなくなり、死に至ることすらあるので大変です。 ですが、血糖値が2倍になっても、元気は2倍にはなりません。平たく表現すると、高血...