糖尿病
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「冬前にはHbA1cを8%未満へ」私が今、患者にそう言う理由
健診前に食生活を改めて空腹時血糖値は基準値以内に収められたとしても、付け焼き刃の食事法では改善できないのがHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)です。 過去1~2カ月間の血糖コントロールを示すので、継続的に食生活を改めなければ、この...
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糖尿病の人が今すぐ行うべき認知症の発症回避対策
アルツハイマー型認知症は最も多い認知症ですが、糖尿病の人はインスリン抵抗性(インスリンが正常に働かなくなる)によって、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβが脳内に蓄積しやすくなることが研究で明らかになっています。 ...
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旅行もできず外食もできず…たまるストレスどう解消する?
「Go To キャンペーン」が先週22日から始まりました。しかしコロナの感染拡大を心配して、「旅行はしばらくできない」とあきらめモードの方が少なくないように思います。東京都在住者においては、キャンペーンの対象から外れていることもあり、...
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「ワースト10に入る悪さ」と言われ…粕谷哲さん語る1型糖尿病
それは僕がITコンサルタントとして働いていた2012年の春でした。突然、異常な喉の渇きが始まり、2週間ぐらいで体重が7キロ激減しました。身長182センチの僕が55キロまで落ちてしまったのです。多飲により、深夜1時間おきにトイレに起き...
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白米より玄米というが…糖尿病を予防する食事の決め手は?
糖尿病(2型糖尿病)は国民病といってもいい、生活習慣病の代表です。新薬が開発されるなど、その治療も進歩していますが、予防できればそれに越したことはありません。糖尿病の予防のためには、定期的な運動の習慣と健康的な食事が2本柱であること...
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持病があってハッピー!定期検査で病気知らず健康で長生き
糖尿病歴20年になる67歳の男性Aさんは、現在1カ月に1度、自宅近くにあるクリニックを受診しています。定年退職前は勤務先に近いクリニックを、1カ月から1カ月半に1度は必ず受診していました。 多忙な現役時代、定期的な受診を可能...
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神経障害で熱中症に…汗をかきにくく対応調節ができない
糖尿病の合併症の中で最初に表れ、そして最も多いのが、神経障害です。 私たちの体には、物を触って熱さや痛みなどを感じる感覚神経、食べ物の消化や血圧の調整、排尿・排泄や発汗など体の機能に関わる自律神経、手足を動かす運動神経があり...
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【50代女性】近い将来、沖縄は生活習慣病の人で溢れかえる
50代女性の不健康偏差値、総合1位は沖縄県で、2位以下を大きく引き離している。BMI(不健康偏差値88.3)、中性脂肪(同81.4)、γ‐GTP(同76.4)、尿蛋白(同75.9)など、いずれも際立っている。受診者たちは、この先10...
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第2波に備えて生活習慣病患者が今すぐやっておくべきこと
東京都では、規制緩和以降、新規感染者が増えています。6月の1日平均感染者は33・2人で、規制緩和の条件である1日20人を上回っています。7月に入り100人を超えた日も連日出ています。心配なのは、感染第2波がいつやって来るのか、です。...
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糖尿病患者と高齢者に多い 痛みのない心筋梗塞には要注意!
心筋梗塞は、心臓を栄養する冠動脈という血管が、何らかの原因で詰まってしまうことにより起こります。 普通は胸が締め付けられるような痛みが起こるので、誰でもこれは重い病気だと感じます。 しかし、中には症状がとても軽かった...
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食後高血糖の恐ろしさ…検診の血糖値は正常でも油断禁物
糖尿病をチェックする血糖値は、一般的な検診で見るのは「空腹時血糖値」。しかし、食後の血糖値もチェックしなければ、正しい糖尿病対策ができているとは言えない。横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学教授の寺内康夫医師に聞いた...
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糖尿病がある人は将来、心臓トラブルが生じるリスクが高い
「もっと早くに調べておけばよかった」 医療の現場では、この言葉をよく聞きます。 「もっと早くに調べて病気を発見していれば治療の選択肢がもっとあったのに」「治る可能性があったのに」「こんなに苦しい思いをすることがなかったの...
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心不全を起こすリスクが高い50~60代で心臓の超音波を
「坂道を上ると息が切れて苦しい」 60歳を過ぎたあたりから、こう話していた現在70代前半の女性。ご本人は、息切れの理由を「運動が嫌いで体をあまり動かさないから」「太っているから」と考えており、子供たちがいくら「病院で検査しても...
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髙嶋弘之さんが語る糖尿病との26年 きっかけは胆のう結石
「糖尿病」とわかったのは1994年、60歳になる年です。なんでわかったのかというと、「胆のう結石」をやったからなんです。 僕は夏山に登るのが趣味で、年に1回、槍ケ岳や奥穂高岳、白馬岳なんかに登っていて、そのときは五色ケ原へ行っ...
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肥満はコロナ重症化の危険因子 フランスの研究者が発表
肥満の人は、糖尿病や高血圧などの人と同様に、今後どうやって「ウィズコロナ」の世界を生きていくか、考えた方がいいかもしれません。フランス・リヨンの医療施設(Hospices Civils de Lyon)のCyrielle Causs...
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朝と夜の栄養バランスが重要 糖尿病の人は夕食は控えめに
朝食をとらない生活習慣は健康に悪い印象があります。実際、朝食を毎日食べる人と比べて、朝食を食べない人では死亡リスクが高まるという研究も報告されています。 ただ、たとえ朝食をとっていたとしても、朝夕の栄養バランスが悪いと健康的...
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高齢者の心不全対策…SGLT2阻害薬が救世主になるか
今は、糖尿病を発症しても、適切なタイミングで適切な治療・検査を受けていれば、50歳、60歳で亡くなることはほぼありません。効き目のいい糖尿病の薬がたくさん出ているため、長生きする糖尿病患者さんが珍しくなくなりました。 そこで...
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脂質異常症の薬は筋肉を溶かす? どれくらい警戒すべきか
糖尿病の主な治療目的は、動脈硬化の進行を抑えること。その手段として、血糖値をコントロールする必要があります。さらに、動脈硬化に関係している脂質異常症や高血圧の治療も必要不可欠になります。 この脂質異常症ですが、患者さんの中に...
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血糖値を下げるだけでは不十分 脂質異常や高血圧のチェックも
糖尿病というと、その名前から「尿に糖が出る病気」と考えている方がかなりいます。しかし糖尿病は、糖(ブドウ糖)が血液中に停滞する病気です。糖は「酸化」などの化学反応で血管の内側の壁を傷つける性質があるため、血液中に糖が多い状態が続くと...
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ふきのピリ辛みそ炒め 高血圧や糖尿病予防に効果大
以前から考えていたことなのですが、私が淡路島に移住した大きな理由のひとつは、環境を汚染しない、持続可能な循環型のライフスタイルを送るためにということでした。 江戸時代は「ゴミがなかった時代」といわれています。農業においては、...
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脳卒中や心筋梗塞を40代で突然起こしてしまう人の共通点
かつては、脳卒中や心筋梗塞を起こす人といえば、高齢者がほとんどでした。私が医師になった20年ほど前を振り返っても、40代で脳卒中や心筋梗塞を起こすというのはその原因となるなんらかの遺伝子を持っている特別なケース。「普通に」生活してい...
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在宅勤務でも体重と血糖コントロールが良好な人の共通点
患者さんを診ていて、外出自粛や在宅勤務で活動量が減少傾向にある今の状況で、思ったほど血糖コントロールが悪くなっていない人がいます。お話を伺うと、共通点として「犬の散歩」などストレスの少ない運動の実践がありました。 糖尿病歴3...
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ラグビー流大選手を見習いたい 時間がある今料理を始めよう
先日、新聞で紹介されていたのが、ラグビー選手、流大さん(サントリーサンゴリアス所属)の料理の写真。本来、トップリーグのシーズン真っ最中ですが、3月23日に中止になり、チームの練習もなくなったため、これまで経験がほとんどなかった料理を...
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在宅ワークの夫が糖尿病…リモート生活で高まる健康リスク
家族にひどい咳が続いていたら…今の時期なら真っ先に新型コロナウイルス感染による肺炎などを疑うだろう。しかし、このようなケースもあるので要注意だ。 「うちの夫が糖尿病になっちゃった! ズボラ夫が血糖値を下げた方法」(日本実業...
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体重維持のポイントは常にチェックし太ったらすぐに対策を
「通勤がなくなり活動量が激減した」 「仕事場にしているリビング、台所、トイレ、風呂の間を行き来するのが、1日の活動量」 「自宅に置いているお菓子を、仕事の合間につまんでしまう」 こんなふうに話すのは、40代後半の女...
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運動嫌いが運動せずに活動量を増やす…グッズを使ってみる
緊急事態宣言が出されたこともあり、極力自宅から出ないで過ごされている方も多いことでしょう。ぜひそうしていてほしいところですが、ようやく運動習慣が身に付いてきた方が、しばらくしないでいることで、「運動しないことが普通の毎日」に戻ってし...
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巣ごもり生活で自炊が増えて結果的に健康度が上がった
週末や平日夜間の外出自粛、ナイトクラブ、バーなどの飲食店の利用自粛が要請されたことで、ストレスをため込んでいる方も少なくないでしょう。また、飲食店などを経営されている方にとっては、お客さんが激減し、しかし「来てください」と積極的に言...
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血糖コントロールは冬に悪くなる 春はリカバリーに注力を
東京では例年よりもかなり早くに桜が咲き、まさに春。新型コロナウイルスの影響で、東京都や関東各県で28、29日の移動自粛の要請が出されました。このストレスフルな状況を、少しでも楽しいことを見つけることで、乗り切ってほしいと思います。 ...
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血糖コントロールが悪い人は脱水傾向 こまめな水分補給を
新型コロナウイルスに対して糖尿病患者が気を付けることについて、日本糖尿病学会では「一般的な衛生対策に加えて、不要不急の外出を避けることや人混みを避けること」とホームページで紹介しています。 新型コロナウイルスにかかった時、心...
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「尿タンパクが出ていないから腎臓は大丈夫」に騙されない
60代の男性は、約20年前に糖尿病と診断されました。薬を飲んだり飲まなかったりしているうちに、血糖値は年々上昇。50歳を越えた頃には尿タンパクが出るようになり、腎機能指標のひとつであるクレアチニン値も高くなっていました。それでも生活...