糖尿病
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苦労しないで痩せられる? GLP-1ダイエットは是か否か
「痩せる薬」として知られるのが、2型糖尿病の治療薬のひとつ「GLP-1受容体作動薬」です。 「GLP」「ダイエット」とインターネットの検索ワードに打ち込むと、GLP-1受容体作動薬を使ったダイエットメニューを掲げるクリニックがい...
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糖尿病の人はダイエットすれば薬を減らせる 専門誌に論文掲載
糖尿病は生活習慣病の代表です。全身の血管に影響を与えるので、動脈硬化も進行して、高血圧にもなりやすいという特徴があります。そのため、糖尿病の患者さんは血糖を下げる薬ばかりでなく、血圧を下げる薬も一緒に飲むことが多いのです。 ...
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血糖コントロールが悪い糖尿病患者は歯周病発症率が2.6倍高い
今回は糖尿病と歯周病との関連について、改めてお話ししたいと思います。 2型糖尿病では、血糖コントロールが良くないと歯周病が悪化することがはっきりと分かっています。1990年、米国の大規模な疫学調査の結果が発表されました。それ...
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新型コロナに感染した透析患者に有効な治療がわかってきた
新型コロナウイルス感染症は、基礎疾患があると死亡リスクが上がることが知られている。中でも、腎機能が衰えて血液透析を受けている患者では極めて死亡率が高い。そんな透析患者においても、抗ウイルス薬「レムデシビル」が救いの一手になるかもしれ...
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受診中断理由で多い「忙しい」「病院が遠い」「経済的負担」
私が診ている大学病院では、比較的重症な糖尿病患者さんや治療に熱心な患者さんが中心ということもあり、受診を中断せず、病院に通い続けてくれている方がほとんどです。ただ、糖尿病患者さん全体で見ると、途中でドロップアウトしてしまい、症状が進...
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血糖が徐々にたまって深刻な病気を引き起こす「血糖負債」 HbA1cの値にご注意を!
「コロナ禍で糖尿病のリスクが高まっている」と、8割の医師が警告を発していることを報告した日本生活習慣病予防協会の調査結果は、血糖値が気になる中高年世代には衝撃だった。しかも、糖尿病にはなっていなくても高血糖の状態が長く続けば「血糖負債...
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予備軍の中でも脳卒中・心筋梗塞のリスクがより高い人は?
血糖値が正常より少し高いが、糖尿病と診断される値よりは低い糖尿病予備群は、そうでない人と比べて、心筋梗塞、脳卒中のリスクが高くなる。米国の疫学調査では、リスクがほぼ2倍高いとの結果が出ています。 その理由として、血糖値を下げ...
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糖尿病予備群も危ない 心筋梗塞や脳卒中のリスクが2倍以上
糖尿病予備群とは、「血糖値が正常より少し高いが、糖尿病と診断される値よりは低い状態」を指します。これを、「まだ糖尿病じゃない。このままでいいんだ」と捉える人が多いのですが、糖尿病予備群は「予備群と言われてしまった。これはなんとかしな...
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アミノ酸の取り過ぎが糖尿病の原因に ホルモン専門誌が指摘
疲労回復のために栄養ドリンクを飲む、という方はかなり多いと思います。栄養ドリンクにもいろいろな種類があり、その成分はさまざまですが、入っていることの多い成分の一つが「L―アルギニン」です。 L―アルギニンは体に必要なアミノ酸...
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女性は更年期以降に血糖値とコレステロール値が高くなる
女性で血糖値、血圧、コレステロールの数値がこれまで良好に保たれていた人も、45~55歳の更年期以降は数値が高くなりやすいので注意が必要です。 女性が、ある時期まで生活習慣病の発症が少ないのは、女性ホルモンの働きによるところも...
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医師の「とりあえず様子を見ましょう」に納得してはいけない
血圧は、どれくらいまで下げるべきか? 前回取り上げたテーマです。 2019年に5年ぶりに改定された高血圧治療ガイドラインでは、高血圧の診断基準はこれまでと変わらない140/90㎜Hg(診察室血圧)。今まで「正常高値血圧」とみ...
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正常値で心臓病がない人も薬で血圧を下げると健康メリットあり
心筋梗塞や脳卒中など心血管疾患を患ったことがある人や、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった心血管疾患の発症リスクが高い人は、「血圧管理」を厳格に行わなければなりません。では、血圧はどれくらいまで下げるべきか? これに関しては近年、さま...
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糖尿病の薬が心不全にも効くのか? 世界的医学誌で報告
心不全とは、老化や不整脈、心筋梗塞などさまざまな理由で、心臓の働きが高度に低下した状態のことです。心不全の治療に特効薬はありませんが、最近、糖尿病に使用する薬の一部が心不全にも効果があるとして注目されています。それはSGLT2阻害剤...
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腎機能が急激に低下している人ほど認知症になりやすい
スウェーデンにある世界トップクラスの医科大学「カロリンスカ研究所」の研究者らによって、慢性腎臓病が認知症リスクを上昇させることが発表されました。 これは、2006~11年に腎機能を調べるクレアチニン検査を医療機関で受けた約3...
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多くの病気に関わる「肥満」のリスクは人種によって異なる
肥満は糖尿病など多くの病気の危険性を高める世界的な大問題ですが、実はその基準値は国によっても違っています。 肥満かどうかは、通常BMIという数値で判断しています。BMIとは体重(キログラム)を、身長(メートル)で2回割り算し...
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アメ、ガム、コーヒー…知らず知らず取っている甘いものに注意
糖尿病の方に多い“甘いもの好き”。「甘いものはおまけ」という感覚で、きちんと自覚して食べてください、と前回の連載で紹介しました。 患者さんの中には、無自覚に甘いものを食べている方がかなりいます。いえ、甘いものと認識せずに食べ...
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食事代わりに甘いものを食べるのはNG 血糖値を急上昇させる
2型糖尿病患者さんでは、甘いものが好きな方が珍しくありません。糖尿病専門医としては、甘いものはできれば控えめにしてほしいというのが、正直な気持ちです。 カロリーの問題もありますが、それ以上に、甘いものが血糖値の変動を大きくし...
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運動嫌いでも運動を継続できて体重20キロ落とせた秘訣は…
何事においても、モチベーションを維持することは大切です。先日聞いたある経験談で、改めてそれを感じました。コロナ禍で難しいこともありますが、参考になれば幸いです。 ある大学病院の外科病棟に勤務する看護師のKさん(40代・女性)...
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血糖値よりもHbA1cの指標が重要 腸内環境を整え、良質のタンパク質をたくさん摂って血糖対策を!
自粛生活の長期化で、心配されているのが健康診断などで注意されている、あの数値。たとえば、高血糖の状態が続けば糖尿病という可能性は高くなる。糖尿病は予備軍も合わせて約2000万人といわれているのだ。では、どうすればその指標となる、血糖...
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運動とセットでプロテインを取れば効率よく筋肉量を向上
前回、牛乳やヨーグルトなどの乳製品に含まれるホエイプロテインの摂取によって、「高脂肪食による2型糖尿病の発症予防が期待できる」「食後の血糖値の上昇を抑えられる」という2つの研究結果を紹介しました。 粉末プロテインまたはプロテ...
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がんと糖尿病、医師の“言葉”がなぜこうも違うのでしょう?
「大腸がんと糖尿病のことで相談したい」 ある診療所に出向いたとき、そう希望するGさん(58歳・男性)が来院されました。その際、こんなお話をうかがいました。 ◇ ◇ ◇ 先生、私は大腸がんがそんなに進んでい...
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プロテインがインスリン抵抗性と高血糖を改善 研究で証明
新型コロナウイルスで生活様式が変わって1年以上経ちますが、コロナによる体重増加をなんとかしようと、自宅でスクワットや腕立て伏せなどのトレーニングを始める人が増えていると聞きます。 それに伴ってか、プロテイン市場も拡大している...
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下戸なのに肝臓がん…脂っこい物が好きな人は超音波検査を
肝臓に脂肪が多くたまった状態を脂肪肝といいます。「肝臓病=お酒を飲む人の病気」という印象が強いのか、「お酒を飲まなくても脂肪肝になることがあります。治療せずに放置すると、肝硬変や肝臓がんになるリスクがありますよ」と言うと、驚く患者さ...
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「活動量計」が歩数を増やす 1日2000歩増で病気リスク低下
手首や足首に着けることで、心拍数や消費カロリーなど体に関するさまざまなデータを計測できる活動量計を、日々使っている人もいるのではないでしょうか? オーストラリアのシドニー大学の研究で、これら活動量計やスマホの運動アプリを使うことで、...
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ダースレイダーさん 糖尿病で脳梗塞に…左目の視力も失って
「もうすぐ出番です」と言われたので、「よっしゃ!」とトイレで顔を洗ったら、突然世界が一回転したんです。2010年、青山のクラブ、深夜のイベントで僕は司会をするはずでした。 何が起こったかわからず、「地震か?」と思いながら洗面台...
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ダイエットのためには脂質より炭水化物を制限すべきか
「糖尿病対策に、炭水化物(糖質)制限が有効」と考えている人が、今でもいます。しかし、日本糖尿病学会では「総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量をはかることは、その効果や安全性を証明するエビデンスが不足している...
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食事は「一汁三菜の時は少なくとも2品はノンオイル」で
糖尿病というと「食事制限が大変な病気」という印象を持っている方が多いかもしれません。糖尿病と診断された患者さんの中には「好きなものが食べられなくなる」と肩を落とす方もいます。 しかし実際のところ、糖尿病だからといって「食べて...
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肉をたくさん食べる男性は死亡リスク上昇 9万人調査で判明
肉類の摂取量が多い男性は総死亡リスクが上昇することが、日本人約9万人を対象にした14年間の追跡調査で分かりました。 岩手、秋田、長野、沖縄、東京、茨城、新潟、高知、長崎、大阪の保健所管内に在住する45~74歳の男女に対し、1...
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糖尿病と心臓疾患は個別に対応するのが現状では最善の策
前回、前々回と脳梗塞のお話を続けてきました。脳の血管が詰まって発症する脳梗塞は心臓と深い関係があるため、心臓も含めた総合的な治療部門の新設を進めているところです。脳も心臓も血管のトラブルが病気につながるわけですから、大きく見ればどち...
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使い勝手は? GLP-1受容体作動薬に世界初の飲み薬が登場
昨年、製造販売が承認された糖尿病の薬に「GLP―1受容体作動薬」の経口薬(商品名は「リベルサス錠」)があります。 適応は2型糖尿病患者で、1日1回の服用。この薬の前にもGLP―1受容体作動薬はいくつか承認されていますが、いず...