糖尿病
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初夏だからこそ気をつけたい糖尿病の熱中症…暑熱順化が不十分
地球温暖化のせいか、年々暑くなるのが早くなっていると感じる人も多いのではないか。今年も4月15日に新潟県三条市の最高気温が4月としては観測史上1位となる32.5度を記録。本州としては今年初めて気温が30度以上の真夏日となった。その後...
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急増する1型糖尿病…なぜ、子供や若者に増えているのか?
糖尿病になる子供や若者が世界中で増えたという。気になるのは生活習慣の乱れなどで発症する2型糖尿病だけでなく、インスリン分泌が枯渇する1型糖尿病が増えていることだ。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に話を聞いた...
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糖尿病の人は「心房細動」に気をつけろ…脳梗塞や心不全を招く
糖尿病の合併症といえば、網膜症、腎症、神経障害の3大合併症が有名だが、忘れてならないのが「心房細動」だ。日本でも年々増えていて、2030年には患者数が108万人になると推定されている。心臓が震えるこの病気は、血栓をつくり、それが脳に...
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「痩せ」が糖尿病リスクを上げる…「スリムな体形であればいい」は間違い
「先進国の中で痩せた女性が最も多い国が日本。特に若い日本女性は痩せすぎている」 こう指摘するのは、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム「女性のボディイメージと健康改善のための研究開発」研究開発責任者の田村好史・順天堂大学国...
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糖尿病患者の3割が罹患する「慢性便秘」は命にかかわる病気…死亡リスク20%増との報告も
たかが便秘、大したことない──。そう思っている人は考え方を改めた方がいい。国内外の調査研究で、便秘は寿命に関係することが明らかになり、治療が必要な病気と認識されるようになったからだ。しかも便秘になりやすい病気があり、糖尿病もそのひと...
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トイレでわかる糖尿病…「尿糖試験紙」を尿に浸すだけ 早く見つければ治すことも可能
体がだるくて喉が渇く、おしっこの量も増えた気がする──。そんな人は「糖尿病」を疑った方がいい。しかし、病院に行くのは面倒くさいという人も多いはず。ならば、薬局などで尿糖試験紙を購入して自分で尿糖を調べてはどうだろう? 糖尿病治療専門...
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2型糖尿病なら注目したい 慢性腎症リスクを低下させる飲み薬
2型糖尿病の3大合併症のひとつである「糖尿病性腎症」は命に関わる病気だ。病状が進行し、腎臓の機能が低下して慢性腎症(CKD)となると、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中などの心血管イベントリスクが高くなる。その過程で人工透析となる人も多い。 ...
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やせる糖尿病薬「SGLT2阻害薬」の意外な副作用…多血症との関係
血糖値だけでなく体重も落ちる。痩せる糖尿病薬として人気のSGLT2阻害薬だが、服薬している人は注意が必要だ。多血症と診断される可能性がある。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に聞いた。 55歳の男性は...
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血糖値が急上昇する「花粉症ステロイド治療」…糖尿病予備群も注意
花粉症の季節がやって来た。街中や電車内で鼻をグズグズする人を見かけることも。この季節は花粉症の症状を和らげるために注射を受けたり、薬を噴霧したりする人もいるはずだ。しかし、その中には副作用として血糖値を急上昇させ、糖尿病の人がインス...
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糖尿病の薬を使っていると飲酒検査が陽性になる?
仕事で車を運転する人に対するアルコール検知器による検査が、2023年12月から義務化されました。ある要件を満たしたドライバーは、定期的に検知器によるアルコールチェックを受けることになったのです。 飲酒運転を撲滅するためには必...
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新インスリン治療「BPT療法」は何がすごい? 経口薬への切り替えも可能に
インスリン療法というといまだに糖尿病末期の治療法と思い込んでいる人がいるが、間違いだ。ひと昔前は糖尿病が進行してからインスリン注射を打ち始めていたため、結果的に「インスリン療法を始めてしばらくして目が見えなくなった」「透析になった」...
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糖尿病の人はカルシウムのサプリメントは危険?食事から摂取したい
サプリメントを健康のために使用している方は多いと思います。サプリメントは薬とは違って、食べ物などにもある「栄養素を補充する」という意味合いですから、その効果は薬ほどではなくても、それで体に悪影響があるようなことはない、そう考えるのが...
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低血糖リスクのある人は知っておきたい「バクスミー」の効果と限界
「低血糖」は糖尿病を薬でコントロールしている人に高い頻度で現れる緊急的な状況を指す。血糖値がおよそ70㎎/デシリットルを下回ると、大量の汗をかき、顔面が蒼白になり、手足が震える。50㎎/デシリットル程度まで低下すると、頭痛や目のかすみ...
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「血管再生治療」で糖尿病による足の切断は避けられるのか?
動脈硬化による虚血性疾患の治療は、ステントやカテーテルを用いた血行再建術やバイパス術が行われていますが、治療対象は大血管のみで、足首より先にある微小血管に対する治療法は確立されていません。そのため、既存の治療に抵抗性な糖尿病性足潰瘍...
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糖尿病で足の切断に至ってしまうケースはどれくらいあるのか
糖尿病性足病変の患者さんが日頃のフットケアを怠って、抗生物質が効かないほど感染が広がってしまったり、暴飲暴食や喫煙を続けて動脈硬化が進行すると、虚血が進行してカテーテル挿入による血行再建術が難しくなります。そうした既存の治療法でコン...
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イヤホン難聴でインスリン注射に、耳の治療で血糖値が急上昇…糖尿病とその予備軍は要注意
街中でイヤホン姿の人を見ることが多くなった。「ストレス解消で好きな音楽を聴くため」「動画やテレビの配信を見るため」「スマホでの会話のため」など理由はさまざま。問題は、そのせいで「難聴」になる人が増えていて、その治療のために糖尿病が悪...
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糖尿病患者はどんな靴を履くのがいいのでしょうか?
「糖尿病性足病変」の患者さんは、神経障害や血流障害、免疫力の低下から足が壊疽(えそ)しやすい状態にあるので、とにかく「フットケア」が大事だと前回お話ししました。2000年に欧州糖尿病学会の公式ジャーナルで発表された論文には、チーム医療...
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糖尿病の人は「帯状疱疹」を発症しやすい…50歳以上は要注意
糖尿病の人がなりやすい皮膚病といえば水虫が有名だが、このところ患者数の増加が目立つ「帯状疱疹」もそのひとつだ。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)院長の辛浩基氏に聞いた。 ◇ ◇ ◇ 「帯状疱疹は、顔や体...
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糖尿病のフットケアは何から始めればいいのでしょうか?
「糖尿病性足病変」の患者さんが足の切断を避けるには、早期に足病変を発見し、適切なフットケアを行う必要があると前回お話ししました。その際、血糖コントロールはもちろん、病院で足病変による足の切断リスクを確認してもらい、切断を防ぐには日頃か...
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痩せ薬「GLP-1受容体作動薬」はどう使うべきか…適応外使用が問題に
年末年始の食べ過ぎで増えた体重が元に戻らない。しかも寒くて運動する気が起こらない。そうなると気になるのは「楽に痩せられる」といわれるあの薬──。 それは「GLP-1受容体作動薬」だ。日本糖尿病学会専門医で三重・松本クリニック...
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複数の米医療関連メディアが選んだ2023年の医療ブレイクスルーは「痩せる薬」…肥満との戦いに新時代到来
アメリカの複数の医療関連メディアが選んだ、2023年の最大のブレイクスルーは、「痩せる薬」でした。国民の7割が太り過ぎ、4割が肥満症に悩むアメリカ人にとって、新たな時代が到来したと注目の的になっています。 このコラム(htt...
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おせち料理は糖質たっぷり…「お正月糖尿病」を避けるにはどうしたらいい?
老舗の練り物食品メーカーの「紀文」が2010年から毎年実施している「紀文・お正月全国調査」(全国の20~60代既婚女性7015人が対象)によると、2022年の正月では全体の71.5%がおせち料理を食べたという。 おせち料理の...
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糖尿病治療で血糖値が大幅に下がると「遠視」になるのか?
糖尿病患者には一時的な視力変化がみられることが知られている。血糖が上昇しているときは近視となり、血糖が下がると遠視の状態になるという。 ある報告では糖尿病と診断されて5年が経過した50代男性が、教育入院で食事療法と運動療法を...
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「歯間清掃」の習慣で血糖値は安定する…乱れやすい年末年始は注意
忙しくなる年末年始は、血糖コントロールが不安定になりやすい。寒さや仕事のストレスに加え、飲食の機会が増えて運動不足になるからだ。しかし、血糖コントロールが乱れる原因はそれだけじゃない。忙しさから日々の口腔ケアがおろそかになることも大...
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慢性腎臓病の50歳男性「墓参りで死んだ両親に会ってきた。早くそっちに行きたい」
「ばい菌が入ったら最悪足を切らなきゃいけないって言われたんだよね」 形成外科病院に通院しながら、私たちのところで在宅医療を開始された50歳になる1人暮らしの患者さんがいました。 その方は糖尿病、壊死性腸炎、慢性腎臓病を...
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糖尿病は“治る”時代…いまこそ患者への偏見を是正すべきだ
医学が急速に進み、多くの病が克服されつつある。「病の帝王」と呼ばれる「がん」ですら、生還する人が増えている。にもかかわらず、病気に関する不正確な知識や情報に基づき負の烙印「スティグマ」を押すケースが後を絶たないのはどうしたことか。 ...
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糖尿病の新たな指標「Time in Range」ってなんだ?血糖変動を示す
「Time in Range」(TIR)という言葉をご存じか? 持続血糖測定器(CGM)の普及に伴って、血糖値を管理する新しい方法のこと。CGMで測定した血糖が目標域に入った時間の割合を計算した値で、糖尿病合併症の発症・進展や死亡率と...
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太るタイプの2型糖尿病は薬で“治る”時代へ… 専門医に聞いた
「一度発症すると治らない病気」。それが糖尿病の常識だった。しかし、いまはそれが変わりつつある。新たな薬や食事・運動療法への考え方、血糖測定器などの登場により、一部の糖尿病は健康な人と同じように病気による症状や検査異常が消失した寛解≒治...
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「膵臓がん検査」での早期発見は難しく、CTやMRIも気軽に使えない
膵がんに有効な早期発見法は、確立されていませんが、一般的に行われている検査を紹介します。 まず血液検査です。CA19-9、CEAなど、膵がん用の腫瘍マーカーが数種類あります。簡単かつ安く検査できるというメリットがありますが、...
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糖尿病治療用注射剤に続き…ノボ社が一部の超即効型インスリン製剤も限定出荷に
糖尿病治療薬分野で世界一のノボノルディスクファーマ㈱は、超即効型インスリンアナログ製剤「ノボラピッド(R)注フレックスタッチ(R)」などについて限定出荷することを発表した。ノボラピッド(R)注は、食直前に注射して食後血糖値の上昇を抑...