食事代わりに甘いものを食べるのはNG 血糖値を急上昇させる
2型糖尿病患者さんでは、甘いものが好きな方が珍しくありません。糖尿病専門医としては、甘いものはできれば控えめにしてほしいというのが、正直な気持ちです。
カロリーの問題もありますが、それ以上に、甘いものが血糖値の変動を大きくしてしまうことが多いからです。午前10時や午後3時などの“おやつタイム”に甘いものを食べると、朝食後や昼食後の血糖値のピークから、ちょうど血糖値が下がりかけてきたタイミングなので、それがまた急激に上昇してしまいます。
しかし甘いものが好きな方に、「甘いもの禁止」と言うのは酷。ストレスがたまって、ドカ食いにつながりかねません。また、「怒られるかも」と医師や栄養士に黙って甘いものを食べるようになれば、医師側からは血糖コントロール不良の真の原因がつかみづらくなり、薬の増量など不適切な治療を招くかもしれません。
そこで糖尿病患者さんには、「甘いものを取ってもいいけれど上手に取ってくださいね」と伝え、栄養士さんと一緒に実行可能な方法を探ってもらうようにしています。その方法は人それぞれ違うのですが、一般的に守ってほしいことは次の内容になります。