医学生のリポートを読んで思い出す医学部受験での出来事
私は年1回、某大学医学部生に「がん診療における患者の生と死」という題で、講義をする機会をいただいています。
2年前はコロナ禍で中止、その後はWEB講義となりました。講義の1カ月後に、約100人の学生が、授業の感想、医師を目指した理由、どんな医師になりたいかなどを書き込んだA4の紙の束が私のもとに届きます。これを読むのが楽しみです。
このリポートでは、医師を目指した理由として「家族ががんで亡くなったことがきっかけになった」と書いてくる学生が毎年3、4人います。
また、「なるべく死に関わらない科に進みたい」と書いた学生もいました。
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だいぶ昔のお話ですが、自分の大学受験のことをいろいろと思い出します。
私は高校生の頃から「人間とは何か?」を大テーマにしていて、「医学部こそが人間を知る近道」と考え、医学部受験を決めました。しかし、経済的な面で国公立大以外は目指せません。