クスリ
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長引く息苦しさや発熱の正体は「薬剤性間質性肺炎」かもしれない
今の時期、咳や息切れ、発熱などの症状が出たら真っ先に頭に浮かぶのはコロナだろう。だが、最近になって新たに薬や漢方薬、サプリメントの服用を始めた人は「薬剤性間質性肺炎」の可能性がある。呼吸器の専門家に聞いた。 間質性肺炎とは、...
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一番おすすめできる睡眠薬「オレキシン受容体拮抗薬」はクセにならず効果も期待
睡眠薬のイメージのひとつに「クセになりそう」というものがあります。そんなマイナスのイメージのために、睡眠薬を使えずに不眠に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。これに対する答えを先にお伝えすると、「昔に比べるとクセにはなり...
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コロナワクチン接種後死亡は47件増えて1967件に 厚労省報告
厚労省は今月20日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から22年12月18日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告・評価さ...
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コロナワクチン健康被害 厚労省が新たに62人の医療費・医療手当による救済を認定
新型コロナワクチンによる健康被害を審査する「疾病・障害認定審査会(感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査部会)」が1月23日に開催された。今回は死亡事例の請求の審査はされず、70件の医療費・医療手当の...
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【細菌性髄膜炎】免疫を抑制するステロイドを感染症に使うケースも
以前、副腎皮質ステロイドが含まれている薬は炎症を抑えるものの、免疫も抑制するため感染症にとっては良くないとお話ししました。しかし、必ずしも感染症にはNGというわけではありません。特に命に関わる重症感染症では使われるケースがあります。...
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個々の不眠症の特徴を把握したうえでクスリを選択する
前回お話しした不眠症に使われる3つの薬について解説します。 ベンゾジアゼピン受容体は鎮静に関与しているところで、睡眠にも関わっています。「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」はここに作用することで睡眠効果を発揮し、その作用時間の違...
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【肺MAC症】結核と似た症状で抗菌薬を1年以上服用しなければいけないケースも
最近、「肺MAC症」という感染症が増加しているといわれています。マックといえば何を思い浮かべますでしょうか。アップルのコンピューターやハンバーガーチェーン店を連想する人が多いかもしれません。 感染症領域におけるMACとは「M...
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脱毛治療薬に認知症やうつ病のリスクあり? 米国医学誌で報告
「フィナステリド(プロペシア)」や「デュタステリド(ザガーロ)」は、男性型の脱毛の治療薬として広く使用されている薬です。男性型脱毛症はAGAとも呼ばれ、専門のクリニックもあるほど、その治療は一般的なものとなっています。 この2...
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眠気による不都合が日中に起こっていれば不眠症の治療が検討される
読者のみなさんの中には、「なかなか寝付けない」「寝付いても途中で何度も目が覚めてしまう」といった悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。そして、「若い頃はいくらでも寝られたのに、年をとったらちゃんと寝られなくなった」という方も多...
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コロナワクチン接種後死亡 厚労省が新たに5人の救済を認定
新型コロナワクチンの健康被害を審査する厚労省の「第155回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が12日に開催され、新たに5人の死亡一時金(4420万円)と葬祭料(21万2000円)の請求が認められた。これにより死亡一時...
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【帯状疱疹】ワクチンは発症を完全には防げないが症状が軽く済む
このところ、帯状疱疹ワクチンを希望される方が増えていて、説明をする機会も多くなっています。帯状疱疹については以前にもお話ししましたが、今回はワクチンを取り上げます。 帯状疱疹は日本人の3人に1人が80歳になるまでに経験すると...
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胃酸を少なくする効果が強い胃薬は誤嚥性肺炎のリスクを高める
胃薬には「胃を守る」という役割があります。特に胃酸によるダメージは大きいため、胃酸を少なくするクスリはよく使われています。では、胃酸を少なくすることによるデメリットはないのでしょうか? 当然ですが、胃酸にも重要な役割がありま...
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「睡眠薬」の現在…ベンゾジアゼピン系から新タイプへの切り替えが進んでいる
年を重ねると、若い頃よりも睡眠の質が低下していく。いわゆる「浅い睡眠」が増えて、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚める中途覚醒が多くなる。必要な睡眠時間は加齢に伴い減ってくるため、若い頃と同じように眠れないからといって睡眠薬を...
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【インフルエンザ】3年ぶりの流行に備えワクチンで重症化を防ぐ
つい先日、「インフルエンザの抗体保有率が低くなってきている」という報道があったように、3年ぶりにインフルエンザが流行する気配があります。 インフルエンザの感染状況は、定点医療機関(全国約5000カ所の内科・小児科医療機関)、...
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新型コロナワクチンによる健康被害 厚労省が新たに70人の医療費・医療手当認定
新型コロナワクチンによる健康被害を審査する「第15回感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査部会」が去る22日に開催された。今回は死亡事例の請求の審査はされず、92件の医療費・医療手当の請求が審議された...
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漢方と鍼灸で健やかな眠りをつくる「まず心が眠り、ついで身体が眠る」
私たちが睡眠を取る目的は、心と体を休めてリフレッシュすることです。実際に昼間の活動力はその睡眠に支えられていると言っても過言ではありません。 東洋医学の古典には、「まず心が眠り、ついで身体が眠る」という考えがあります。眠るた...
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コロナワクチンを接種しない人は交通事故を起こしやすい?
自動車による交通事故の多くは、スピード違反、不適切な追い越し、信号無視、右折禁止違反などによって引き起こされます。このような行動は、安全に対する人の認識や態度を反映しており、このことはまた健康リスクに対する認識や態度とも関連している...
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骨粗しょう症には歯の治療で骨が腐る「顎骨壊死」のリスク…骨吸収抑制薬の長期服用で誘発
近年、健康寿命を延ばすためには「歯の健康」が大切だと周知され、虫歯や歯周病の治療が重視されている。高齢になっても歯科治療やケアは欠かせないが、「骨粗しょう症」を抱えている人は注意する必要がある。小林歯科医院院長の小林友貴氏に聞いた。...
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クスリをたくさん使っている人は「胃薬」を処方されているケースが多い
高齢になり、使っているクスリの種類が増えていくと、その中に「胃薬」が含まれている方も多いのではないでしょうか。一言で胃薬と言っても、大まかに「胃の防御力を高めてくれるクスリ」と「胃を攻撃する胃酸を少なくするクスリ」に分類されます。 ...
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ワクチン接種 ヒトは午前中、マウスは夜間の方が効果が高い
【Q】ワクチン接種についての質問です。会社を休んでワクチンを打とうと思っていますが、午前と午後どちらが効果的なのでしょうか? そもそもワクチンは打つ時間帯によって効果は変わるのですか? 【A】新型コロナでもインフルエンザでも、ワ...
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【とびひ】感染力が強いので浴槽・タオル・衣類の共有は避ける
「とびひ」とは細菌による皮膚の感染症の俗名で、正式な病名は「伝染性膿痂疹」といいます。健康な皮膚は肌のバリアー機能によって細菌から守られていますが、虫刺され、引っかき傷、アトピー性皮膚炎などで肌のバリアー機能が低下した箇所から、黄色ブ...
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11歳男児のワクチン接種後死亡を新たに厚労省が報告 3回目当日に浴槽で発見
厚労省は今月16日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。なお、今回から接種後死亡の報告の仕方を改め、評価件数のみの発表となった。アストラゼネカ社製は9月30日で使用が中止されている。 同会...
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帯状疱疹の原因はコロナワクチン?米国の研究チームが報告
新型コロナウイルスワクチンを接種した後に、帯状疱疹を発症したとされる症例が報告されています。帯状疱疹は、水ぼうそうと同じヘルペスウイルスによる感染症で、帯状に広がる皮膚の発疹が特徴です。 このウイルスに初めて感染した場合、水...
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コロナ治療では高価な新薬が注目されるが…安全性が高く安価な胆石の薬で撃退できる?
新型コロナウイルス感染症には、今のところ特効薬といえるような薬はありません。せいぜい重症化の予防や、少し早く症状が改善する、という程度の効果のある薬があるだけです。しかも新薬は非常に高価です。今はまだ医療費が公費なので、患者さん個人...
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C型肝炎は飲み薬で安全に治る時代になった 強い副作用も少ない
肝臓の病気のひとつに「肝炎」があります。肝炎の原因には、脂肪肝やアルコール、ウイルス感染などが挙げられます。今回お話しするC型肝炎は、ウイルスの感染によって引き起こされます。 肝炎は文字通り肝臓が炎症を起こす病気ですが、肝臓...
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コロナワクチン副反応救済 新たに5件の死亡一時金、9件の医療費を認定
厚労省は12月12日に「第154回疾病・障害認定審査会感染・予防接種審査部会」を開催した。新型コロナワクチンによる健康被害救済について請求のあった20件審議し、14件を「ワクチン接種によって起きた可能性が否定できない」として救済を決...
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東洋医学における頻尿対策は? 3つのタイプに分けて考える
頻尿とは尿が近い、尿の回数が多い状態を指します。一般的に朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上、または夜間に2回以上トイレに行く場合は頻尿となります。 その患者の症状と所見に合わせて治療法を決める東洋医学では、頻尿の原因も...
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【水虫】ステロイドの塗り薬を使って悪化するケースがある
先日、誤った治療によって症状が悪化してしまった水虫の患者さんを見かけました。水虫は、白癬菌という真菌(カビ)に感染することにより発症する皮膚疾患です。以前にもお話ししたように、抗真菌薬の軟膏や飲み薬を用いて根気強く治療する必要があり...
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糖尿病の薬が慢性腎臓病に効く? 世界的医学誌がデータ分析
最近、「CKD(慢性腎臓病)」という言葉を聞く機会が多くなっています。腎臓は尿から体の老廃物を排泄し、血圧や電解質を調節するなど、健康の維持に重要な働きを持つ臓器ですが、高血圧や糖尿病などさまざまな病気の影響を受けて、その機能は低下...
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“食べる”に悪影響を与える副作用は「その他」に分類されている
これまでお話ししてきたように“食べる”に悪影響を及ぼすような副作用があるクスリは非常にたくさんあります。ほとんどのクスリがそういった副作用を有していると言っても過言ではありません。問題は、そうした“食べる”に関連する副作用は、すべて...