クスリ
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【シラミ】薬に耐性があるタイプが増加 沖縄では97%が該当
年配の方は子供の頃、頭に粉薬を振りかけられたことを覚えている方もおられるのではないでしょうか。これはシラミを駆除するために行われていた対策です。 シラミはもともと「白虫」と書かれていた白色の虫で、エサである動物の血液を吸うと...
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不整脈の薬で糖尿病が予防できる? 米国医師会雑誌で報告
糖尿病には1型と2型の2種類があります。このうち、1型糖尿病というのはウイルス感染などをきっかけに膵臓(すいぞう)に炎症が起こって、小児のうちからインスリンというホルモンの分泌が高度に低下。インスリンの注射が必要となるタイプの糖尿病...
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ステロイドにさまざまな数多くの副作用があるのはどうしてなのか
これまでお話ししてきたように、ステロイドにはたくさんの効果があります。それは言い換えると、たくさんの副作用のリスクがあるということにもなります。今回はステロイドが持つ副作用を、効果と関連付けながらできるだけわかりやすくお話しします。...
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薬剤師国家試験合格率とストレート卒業率…国家資格合格率データを読む(1)
昔は「医師薬」という言葉があったように、薬学部は医学部、歯学部と並ぶ受験の難関学部とされていました。その理由は、薬学部の少なさにありました。政府が1983年から2002年まで、薬学部の新設を凍結していたからです。そのため全国に薬学部...
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【ギラン・バレー症候群】食中毒の原因菌によるものが30%を占める
感染症の後に起こる「ギラン・バレー症候群」をご存じでしょうか。毎年10万人あたり1~2人の割合で発症するまれな病気で、男女を問わず、また世界のどの地域でも同程度の罹患率とされています。 ギラン・バレー症候群は、本来なら自分の...
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コロナワクチン健康被害 厚労省が新たに184人の医療費・医療手当を認定
新型コロナワクチンによる健康被害を審査する「疾病・障害認定審査会(感染症・予防接種審査分科会新型コロナ感染症予防接種健康被害審査第一部会)が先週の3月17日に開催された。死亡事例の請求の審査はされず、213件の医療費・医療手当の請求...
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ステロイドは「免疫」や「炎症」に関連した疾患以外でも使われる
ステロイドの効果は実にたくさんありますが、病気の治療としては「抗炎症作用」と「免疫抑制作用」を期待して用いられる場合がほとんどです。 「膠原病」は体内にあるコラーゲンに炎症が起こる病気です。コラーゲンは体内のさまざまな組織に存...
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第108回薬剤師国家試験 6年制新卒者の大学別合格率トップ10
3月22日に第108回薬剤師国家試験の結果が発表された。 出願者数は1万5334人、受験者数は1万3915人、合格者数は9602人、合格率は69%となった。昨年は1万4124人が受験し、9607人が合格。合格率は68.2%だ...
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ステロイドに「怖いクスリ」というイメージがついてしまった理由
みなさんは「ステロイド」と聞くと、どのような印象をお持ちでしょうか? 高齢の方の中には、「ステロイドは副作用が怖いクスリ」というイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれません。一方で、病気の治療のため現在進行形でステロイドを使っている...
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厚労省がワクチン被害を認めた41人の死者の属性 新たに11人の接種後死亡を救済
新型コロナワクチンの健康被害を審査する厚労省の「第157回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が14日に開催され、新たに11人の死亡一時金(4420万円)と葬祭料(21万2000円)の請求が認められた。これにより昨年7...
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【日本脳炎】症状が現れた時点で脳細胞は破壊されている…予防が重要
「日本脳炎」は日本脳炎ウイルスにより発生する疾病で、蚊を介して感染します。以前は子供や高齢者に多くみられました。突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害やマヒなどの神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すこともあります。 ...
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人口の4割が肥満症のアメリカ人が糖尿病薬「オゼンピック」に殺到した理由
糖尿病の薬オゼンピックに痩せる効果があることが知られるようになり、突然スポットライトが当たっています。背景にはアメリカの深刻な肥満問題があります。 オゼンピックはノボノルディスク社が販売している2型糖尿病治療薬の商品名で、セ...
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コロナワクチン接種後死亡2001件に…「因果関係が否定できない」を初認定
厚労省は今月10日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から22年1月22日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告・評価され...
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コロナ禍で一気に広まった「解熱鎮痛薬」に追加された重大な副作用
長期にわたるコロナ禍でさらに身近になったクスリで深刻な副作用が起こりかねないリスクが判明した。コロナ感染症やワクチン接種による発熱に対して使用される解熱鎮痛薬「アセトアミノフェン」の重大な副作用として、「薬剤性過敏症症候群」が追加さ...
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塗り薬の「軟膏」と「クリーム」にははっきりした違いがある
加齢とともに皮膚の水分量が減少することでかゆみを感じるようになり、塗り薬を使っている方は少なくありません。塗り薬には「軟膏」と「クリーム」がありますが、その違いを考えたことがあるでしょうか。もちろん色は違いますが、それだけではありま...
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【おたふく風邪】ワクチンの効果は高いが日本では定期接種が中止されている
「おたふく風邪」は、ムンプスウイルスに飛沫感染や接触感染することで引き起こされる病気です。感染力が強い疾患として知られており、「流行性耳下腺炎」とも呼ばれます。耳の下に位置する耳下腺(唾液を作る組織)の腫れが特徴的な症状です。両側が腫...
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お尻からクスリを入れるのにはちゃんとした理由がある
「座薬」というとみなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか? 「まだうまく飲むことができない小さな子供に使うクスリ」といった感じの方もいらっしゃるかと思います。しかし、特に高齢者に対して使うケースも多いクスリ、それが座薬なのです。...
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アトピー性皮膚炎治療最前線 新薬が続々登場…医師が特に注目するのはこの2剤
アトピー性皮膚炎の悪化原因はいくつかあるが、その一つがスギ花粉だ。今年は例年より花粉の飛散量が多い地域もあると言われている。そこで押さえておきたいのが薬の最新情報。アトピー性皮膚炎の治療を積極的に行う「巣鴨千石皮ふ科」(東京・豊島区...
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注射はイヤ…でもどうしてもやらなければいけないケースがある
クスリには飲み薬=内服以外にも、湿布、吸入、座薬などの外用薬、そして「注射薬」があります。注射薬は投与の際にどうしても針を刺さなければならないので、どちらかというと「イヤだ」という方が多いと思います。とりわけ高齢者は血管が細くなって...
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【ウエストナイルウイルス感染症】似たウイルスの抗体を利用した薬の研究が進んでいる
「ウエストナイル熱」や「ウエストナイル脳炎」という病名を聞いたことがあるでしょうか? ウエストナイル熱は、インフルエンザのような症状が表れる比較的軽症の病気です。ほとんどの患者さんは数日から1週間以内で回復します。その原因となるウイル...
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「肥満症」は治療が必要な病気 30年ぶりに新薬「セマグルチド」の承認が了承される
1月末、肥満症の治療薬として「セマグルチド(商品名ウゴービ)」の承認が了承された。発売されれば、1992年発売の「マジンドール(商品名サノレックス)」以来、約30年ぶりの新薬となる。日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」作成...
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「便をやわらかくする」と「腸を動かす」2つの効果を併せ持つ下剤も登場
医薬品は日進月歩であり、年々新たなクスリが誕生します。下剤も例外ではありません。従来の下剤は「便をやわらかくする」クスリと、「腸を動かす」クスリの2種類でしたが、新たな効き方の下剤が誕生し、特に他の下剤で効果が十分に得られなかった患...
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厚労省が救済を認定 コロナワクチン接種後死亡30人とはどんな人たちなのか
新型コロナワクチンの健康被害を審査する厚労省の「第156回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が10日に開催され、新たに10人の死亡一時金(4420万円)と葬祭料(21万2000円)の請求が認められた。これにより昨年7...
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【サル痘】天然痘ワクチンが有効なのは「交差免疫」のおかげ
今年に入って感染者がじわじわと増えているサル痘に対し、現時点では日本で一般的に広く使える治療薬はないと前回お話ししました。 では、ワクチンはどうでしょうか。国内でも素早く使えそうなものとしては、天然痘ワクチン(痘そうワクチン...
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ワクチンは基本年1回へ 夏にパンデミックが来ない前提でいいのか
厚労省の専門部会が新型コロナワクチンについて次の接種を今年の秋冬に行うべきとの対応方針案を固めたという。対象は全員で、重症化リスクのある高齢者は前倒しして追加接種を行うという。厚労省が同部会に提出した資料では、その根拠として①新型コ...
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排便を促す下剤は大きく2種類 便秘の特徴によって使い分ける
みなさんは、毎日スッキリと排便(お通じ)できているでしょうか? 高齢になると体のいろいろな機能が低下しますが、小腸や大腸といった消化管の機能も例外ではありません。その結果、高齢者では便秘を訴えるケースが多く、中には下剤が処方...
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【サル痘】18人感染確認…日本では一般的に広く使える治療薬はない
今月2日、東京都内の男性3人がサル痘に感染していることが発表されました。これで、国内では18人、2023年に入ってからは10人の感染が確認されたことになります。 サル痘は、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)で初め...
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帯状疱疹の疑いも…ワクチン接種1カ月後のピリピリした違和感には要注意
米国でワクチン接種率とコロナによる死亡率を比較した研究では、接種率が高い州では死亡率が低かった。ワクチン接種を検討している人は参考にしたい研究結果だが、頻回のワクチン接種は、帯状疱疹などのリスクを上げるかもしれない、との指摘もある。...
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目薬をいくつも使っている人は立て続けに点眼してはいけない
目薬(点眼薬)には多くの種類があり、白内障、緑内障、結膜炎などさまざまな目の病気に使われています。特に高齢になると2~3種類の目の病気を持っているケースもあるため、複数種類の目薬を使っている方も多いのではないでしょうか? そこで、今...
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【ヒトメタニューモウイルス感染症】10歳までにほぼ全員が1回は感染する
ヒトメタニューモウイルスは、小児を中心とした急性呼吸器感染症のウイルスのひとつです。1~3歳の幼児の間で流行するケースが多いのですが、大人にも感染します。 初感染は生後6カ月ごろから始まり、2歳までに約半数、遅くとも10歳ま...