東洋医学における頻尿対策は? 3つのタイプに分けて考える
頻尿とは尿が近い、尿の回数が多い状態を指します。一般的に朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上、または夜間に2回以上トイレに行く場合は頻尿となります。
その患者の症状と所見に合わせて治療法を決める東洋医学では、頻尿の原因もその人の体調や体質の状態により起こると考え、タイプを3つに分けています。
まずは「元気がない人のタイプ」。尿を体にためておく力として「気の固摂作用」があるのですが、「気」が不足して固摂作用を発揮できないために、頻尿の症状が出ます。
対処するツボとして、ちょうどへその真上にある神闕があります。このツボをカイロやおきゅうにより温めるといいでしょう。
次に「高齢者に多いタイプ」。尿が出にくく漏れやすいといった症状を伴う一方で、夜間に何度もトイレに行きたくなり、手足や下半身が冷え足腰も重だるいのが特徴です。
原因は体を温めるエネルギー不足。対処するツボとしては内くるぶしとアキレス腱の間にある太渓がお勧め。親指で気持ちよい圧で時間をかけて指圧したり、湯たんぽなどで温めてください。