クスリ
-
【腸炎ビブリオ】増殖スピードが速く調理器具を介した2次感染も多い
魚介が原因で起こる食中毒といえば、アニサキスが頭に浮かぶ方は多いと思いますが、個人的には魚介で起こる食中毒といえば「腸炎ビブリオ」です。 腸炎ビブリオは、主に海水中に生息する細菌で、水温が15度以上になると活発に活動します。...
-
狭心症の発作を抑えるニトログリセリンは服用のタイミングが重要
高齢で動脈硬化が進んでしまうと、さまざまな病気の原因になります。心疾患のひとつである狭心症も動脈硬化が原因で起こります。狭心症は心臓に栄養や酸素を送る冠動脈が狭くなることで起こり、発作時は主に胸痛が現れます。 予防が重要で、...
-
新型コロナワクチン接種後死亡は9月23日までに1881件 =厚労省報告
厚労省は今月7日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。 同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から22年9月4日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告され...
-
【伝染性単核球症/キス病】一部の抗菌薬を使うと高確率で皮膚にボツボツが…
「伝染性単核球症」という病気をご存じでしょうか? 主にエプスタイン・バー・ウイルス(EBウイルス)と呼ばれるウイルスが原因で起こる感染症です。まれに、サイトメガロウイルスやアデノウイルスなどが原因で発症することもあります。EBウイルス...
-
「貼付薬」を体に貼り付けるときに意識するべき2つのポイント
体に貼るクスリとしてまず思い浮かべるのは湿布でしょう。でも、湿布以外にも貼って効果を出してくれるクスリはたくさんあって、心臓の負担を軽くするもの、血圧を下げるもの、気管支を広げて呼吸を楽にするもの、パーキンソン病の症状を改善するもの...
-
東洋医学的に解釈すると「便秘」はどんな病気なのか? 4種類に分類
ご存じの通り便秘とは便が出ない状態を指します。ですがそれだけではなく、便が出づらかったり排便に時間がかかる場合もすべて便秘になります。 一般的にこの便秘になると腸内に悪玉菌が増え、腸内環境の悪化を招くとされています。自律神経...
-
【結膜炎】キノロン点眼薬が繁用され耐性菌の出現が懸念されている
前回は麦粒腫についてお話ししましたが、目の感染症といえば「結膜炎」のほうが断然知られているのではないでしょうか。結膜炎はまぶたの裏と眼球前方を結び覆っている結膜が炎症を起こす疾患で、罹患すると目が赤く充血して、痛みや目やにが出る場合...
-
アルツハイマー病の新薬「症状悪化27%抑制」 実用化へ米科学者から期待と懸念が
日本のエーザイとアメリカのバイオジェン、2つの製薬会社が共同開発しているアルツハイマー新薬「レカマネブ」が、全米で大きな反響を呼んでいます。病気の進行を抑える初めての画期的な治療薬として、多くのマスメディアが取り上げています。一方で...
-
吸入器は正しくしっかり吸い込めないと効果が発揮されない
気管支ぜんそくなどの呼吸器の病気の治療では、「吸入薬」を使う場合があります。たとえば、肺気腫は肺の気管支の末端にある肺胞という組織が壊れることで呼吸に支障を来すことが特徴で、高齢かつ長期間喫煙歴がある(あった)方に多く、治療には吸入...
-
風邪をひきにくい体にする漢方薬やツボは? バリアー機能を正常化
漢方医学では風邪をひきやすいのは、気の働きである防御作用の低下によると考えられています。 防御作用とはウイルスや細菌など外部の邪気から体を守り、それらの侵入を防ぐ働きのことで、いわゆる現在でいうところの免疫におけるバリアー機...
-
【麦粒腫】点眼薬と眼軟膏は清潔に使う 悪化すると切開が必要に
「麦粒腫」とは、まぶたにあるマイボーム腺やまつげの根元の脂腺の急性化膿性炎症を指します。一般的には「ものもらい」と呼ばれていますが、これは主に東日本で使われている俗称で、近畿地方で多い呼び名は「めばちこ」です。近畿地方の中でも特に京都...
-
コロナ後遺症のだるさや疲労感に漢方薬「加味帰脾湯」が使われている
東京都は、オミクロン株の流行が広がった1月から7月20日までにコロナ後遺症を訴え、都立病院の外来を受診した119人の症状を調査・分析した。 オミクロン株は、それまでの株に比べて軽症であることが多いといわれるが、発表によると、...
-
ワクチン接種後の健康被害 厚労省が66件の医療手当請求を認定
新型コロナワクチンの健康被害を審査する厚労省の「第12回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が22日開催された。新型コロナワクチンに関する健康被害申請があった84件の審議が行われ、認定66件、否認13件、保留5件となっ...
-
天気による体調不良は東洋医学でも対処できるのか? 水の偏在を改善
天気の変化により痛みや気分障害が引き起こされるものを「天気痛」や「気象病」と呼びます。 代表的な症状としては頭痛やめまい。そのほかにも首・肩凝り、腰痛、関節痛、むくみ、耳鳴り、だるさ、さらには気分の落ち込みといったものなどさ...
-
【突発性発疹】乳幼児が生まれて初めて経験する高熱で座薬が使われる
「突発性発疹」は乳幼児期に発症する発熱発疹性疾患で、生まれてから数カ月以上たった頃の乳児に38度以上の高熱が突然出現し、3日間ほど発熱が続いた後に発疹が見られる疾患です。通常4~12カ月の間の子供がよくかかるのですが、この時期は母親か...
-
投与量の調節が大ざっぱな経口糖尿病薬は低血糖を起こしやすい
誤解を恐れずに言うと、「低血糖」は一度経験しておいたほうが良いかもしれません。それも入院(糖尿病の教育入院)中がベストです。自分がどのような症状を起こすかの傾向がわかることで将来的に対処しやすくなりますし、入院中であればすぐ近くに医...
-
【疥癬】ダニが皮膚にトンネルを掘り増殖…かゆみで不眠に陥る人も
広島県・宮島の弥山という山に「疥癬岩」(かいせんいわ)という大きな岩があります。不心得な人がこの岩のそばを通ると皮膚病の疥癬になり、疥癬に悩む信心深い人がこの岩に触ると病が岩に移り治る──と言い伝えられています。それくらい昔から知ら...
-
コロナワクチン接種後の死亡一時金 厚労省が新たに2人を認定
ワクチンによる健康被害を審査する厚労省の「第151回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が9日開催された。 今回は新型コロナワクチンについては17件が審議され、そのうち10件をワクチン接種によって起きた可能性が...
-
糖尿病の治療薬を使っている人は「低血糖」を必ず知っておく
クスリを使って糖尿病を治療している人に必ず知っておいてほしいのは、「低血糖」の症状と対処法についてです。血糖値が高い状態が続くことは将来的な動脈硬化などのリスクになりますが、今すぐにどうこうなる話ではありません。しかし、低血糖を起こ...
-
【アカントアメーバ角膜炎】コンタクトレンズは正しく使わないと原虫に感染するケースも
「アカントアメーバ角膜炎」とは、アカントアメーバと呼ばれる原虫に感染することで発症する角膜感染症で、ソフトコンタクトレンズの扱い方が悪いことが原因になり発症するケースがほとんどです。 アカントアメーバは、池、川、水道水などの中...
-
コロナワクチン接種後死亡は8月19日までに1834件 厚労省が報告
厚労省は9月2日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。 同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から2022年8月7日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告...
-
糖尿病で使われるインスリンはなぜ注射でなければいけないのか
今回から糖尿病の治療に用いられるクスリについてお話ししていきます。 糖尿病は1型と2型に分けられ、どちらもインスリンの効果が減ってしまうことで血糖が増える=血糖値が上がる病気です。1型は膵臓(すいぞう)でインスリンが作られな...
-
【寄生虫による食中毒】アニサキスに正露丸が効くは本当か?
食中毒は、冬場はノロウイルスなどのウイルス性によるものが多く、湿度や気温が高い夏場は細菌性の発生件数が増加する傾向にあります。ただ、食中毒にはそれら以外が原因になるケースも多くあります。その中でも代表的なものが「アニサキス症」です。...
-
新たな軽症者向け「新型コロナ飲み薬」の承認が待たれる理由
7月20日、塩野義製薬の飲み薬「ゾコーバ」の緊急承認が見送られ継続審議となった。承認されていれば、国内製薬会社が開発した初の経口薬となっていた。呼吸器専門医である池袋大谷クリニックの大谷義夫院長に話を聞いた。 ◇ ◇ ◇...
-
10月から先行運用される「電子処方箋」は患者にどんなメリットがあるのか
8月19日、厚労省が来年1月の運用開始を目指している「電子処方箋」のモデル事業を実施する地域が発表された。山形県酒田、福島県須賀川、千葉県旭、広島県安佐の4地域で10月末から電子処方箋を先行して運用し、システムや運用面の検証を行うと...
-
血をサラサラにする薬を使っている人は歯の治療の際に必ず伝える
高齢者の中には、「抗凝固薬」と呼ばれる血をサラサラにするクスリを使っている方もいらっしゃるかと思います。目的は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、塞栓症の予防などさまざまですが、いずれにしても血管内に血の塊=血栓ができないようにして、そうい...
-
【寄生虫による食中毒】「謎の食中毒」の原因はヒラメの刺し身だった
これまで取り上げてきたように、食中毒の原因になるウイルスや細菌はたくさんあります。今回は最近話題になった「謎の食中毒」についてお話しします。 2000年以降、西日本を中心に食後数時間で嘔吐や下痢を発症する食中毒事例が報告され...
-
意外と知らない湿布薬の落とし穴…貼りすぎで胃潰瘍のリスクも
高齢になると、膝や腰、肩などに痛みが出てくることも多いと思います。そんなときの心強い味方というか、まず思いつくのが「湿布薬」でしょう。痛みが何カ所もあるため、一度に何枚も貼っている……なんて方もいらっしゃると思います。実際、体中に湿...
-
「蕁麻疹」治療最前線 非常に効果の高い新薬も登場した
蕁麻疹のかゆみをなんとかしたい──。患者の切なる願いに日々対応している皮膚科医のひとりが、日大板橋病院皮膚科病棟医長の葉山惟大医師だ。蕁麻疹治療の最前線では、どういった治療が行われているのか? 大学病院という性格上、葉山医師...
-
【細菌性食中毒】生卵に潜むサルモネラ菌はペットのカメからも感染する
日本は世界中でも珍しい生卵を食べる食文化があります。私も卵かけごはんは大好きなのですが、卵が原因で起こる食中毒の原因菌として「サルモネラ属菌」が知られています。 ヒトに対して病原性を持つサルモネラ属の細菌は、3類感染症に指定...