睡眠は時間より規則性が大事…睡眠専門誌で6万人の調査報告 総死亡リスクが20~48%低下
食事や運動と同じように、睡眠は人間に必要不可欠な生活習慣であるとともに健康長寿のバロメーターでもあります。体を動かすことは良いと分かっていても面倒ですし、健康な食事はどのようなものかは分かっていても、不健康な食事の方がおいしいのが常です。
睡眠に関しては、深く十分に眠れることが誰にとっても一番好ましく、実際に健康的でもあるという意味では改善することに抵抗のない生活習慣であると言えるかもしれません。ただ、それが実現可能かというとまた別の問題で、実際には多くの現代人が睡眠不足の生活を送っています。
睡眠時間が短いことが健康寿命を縮めるリスクになることは多くの研究結果で証明されています。それに加えて最近注目されているのは「睡眠の規則性」という健康指標です。「睡眠の規則性」というのは「決まった時間に寝て、起きているか」ということで、「不規則な睡眠」は日によって寝る時間や起きる時間がバラバラなことです。
今年の睡眠の専門誌に掲載された研究によると、6万人を超える調査の結果、睡眠時間が規則的であることにより総死亡のリスクは20~48%低下していて、睡眠時間よりも高い、健康寿命との関連が認められました。
毎日同じ時間に寝ることは、長く寝ることより健康のために重要であるのかもしれません。