週末に読みたいこの1冊
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「クズリ」柴田哲孝著
東京と横浜で、プロの犯行を思わせる射殺事件が発生した。警視庁外事情報部の中瀬警視は、被害者のどちらもが麻薬取引に関与していること、銃の線条痕が30年以上前に姿を消した伝説の暗殺者・クズリのものと一致…
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「ハーメルンの誘拐魔」中山七里著
記憶障害を起こしている15歳の少女が、病院からの帰り道、母親が目を離した隙に忽然と姿を消した。現場に残されていたのは、少女の生徒証と「ハーメルンの笛吹き男」の絵はがき。 警視庁捜査1課の犬養…
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「エコノミストの昼ごはん」タイラー・コーエン著 浜野志保訳、田中秀臣監訳・解説
食通として有名な世界的な経済学者である著者が、日々の食に関するこだわりを経済学的な知見を加えて解説した一冊。「スローフードはファストフードに勝る」「巨大アグリビジネスは悪」「イノベーションの源泉とし…
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「五色の虹」三浦英之著
日中戦争当時、日本が満州国の首都・新京に設立した「建国大学」。五族協和のスローガンを実践する実験場かつ広告塔としてスタートしたこの大学は、日本、中国、朝鮮、モンゴル、ロシアのエリート学生が共同生活し…
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「野球小僧の戦後史」ビートたけし著
下町の空き地でやった三角ベース、川上哲治に憧れて家のペンキでバットを赤く塗って赤バットにした記憶、スター長嶋茂雄の登場、池田勇人内閣が所得倍増計画を打ち出していた時代に突如できた東京スタジアム……。…
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「子どもはイギリスで育てたい! 7つの理由」浅見実花著
夫と1歳の双子とともに、家族4人で東京から英国に移住した著者は、異国の地での育児を初めて経験する。そこで見たのは日本とは全く異なる育児環境。本書は、さまざまな差異に直面した著者が、自らの体験から、今…
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「おかしなことに」勝目梓著
純文学からエロスとバイオレンスを得意とするエンターテインメント作家に転向して人気となり、自身をモデルにした「小説家」でも反響を呼んだ著者が、現役生活41年目に挑戦した「大人の童話集」。オーナーのユメ…
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「山口組分裂抗争の全内幕」盛力健児、西岡研介ほか著
去年8月末、指定暴力団・6代目山口組が分裂した。果たして、日本最大の指定暴力団内部で何が起きたのか。本書は、組織の中枢や末端でどんなことが起きたのか、5人の書き手がリアルタイムで取材し記録したドキュ…
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「禁断のスカルペル」久間十義著
物語の主人公は、総合病院で研修医として働く女医・東子。夫・拓馬と一人娘の絵里香にも恵まれ幸せな日々を送っていたが、指導医と不倫関係になり、離婚を迫られ子とも引き離された。失意の東子は東北のとある病院…
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「グアンタナモ収容所地獄からの手記」モハメドゥ・ウルド・スラヒ著、ラリー・シームズ編、中島由華訳
米国は、9・11の後、テロとの戦いを名目に、キューバ南東部に位置するグアンタナモ基地内の収容所に、世界各地で捕らえた「テロ容疑者」を集めて尋問を行ってきた。領土外の収容所なら人道的待遇を義務付けた国…
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「残響のハーレム」中村寛著
アフリカン・アメリカンが多く居住して独自の文化を築いた、ニューヨーク・ハーレム地区。9.11以降、イスラム脅威論が高まるなか、ハーレムに住む彼らはどのように感じ、考え、生活し、イスラムのなかに何を見…
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「つなぐビール」嶌田洋一著
1994年の法改正で小規模事業者のビール市場参入が許可されたのを機に、各地で地ビール会社が誕生し、一時は空前の地ビールブームともいえるムーブメントがあった。だが、そんな状況も終わった2001年、盛岡…
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「義貞の旗」安部龍太郎著
時は鎌倉末期、将軍と御家人の忠義で守られてきた支配体制に貨幣経済が入り込み、賄賂政治が横行。武士でありながら困窮のあまり悪党となって略奪を働く者もいるほど、世の空気は荒れていた。新田氏本宗家の棟梁・…
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「日本国債暴落」桐谷新也著
主人公は、外資系投資銀行の名門クリムゾン・マイヤーズに、トレーダーの腕を見込まれて入社した山城達也。債券トレーディング部に所属して3年が過ぎた2007年4月、稼ぎ頭で上司だったスタートレーダーの退職…
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「虚栄」久坂部羊著
201×年、急速に悪化する悪性度の高いがんで死亡する著名人が続出したことを契機に、がん治療に対する関心が高まり、最適化治療を決める重要政策会議「プロジェクトG4」が発足した。G4とは4つの治療法であ…
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「『いじめ』をめぐる物語」荻原浩・小田雅久仁・越谷オサム・辻村深月・中島さなえ著
学校や職場やネット環境の中など、社会全体に蔓延する「いじめ」。閉じられた世界の中で、被害者になるか、加害者になるか、目撃者という名の残酷な容認者になるかの三択になってしまい、現在進行形で苦しんでいる…
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「すぐそばにある『貧困』」大西連著
貧困問題を自分とは関係のない遠い世界として捉える人が多いが、実は日本人の6人に1人が相対的貧困状態にあるという。先進国の豊かな国というイメージの裏で、社会保障制度の予算は次々削減され、個人の負担は大…
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「虚人の星」島田雅彦著
子どもの頃、父親に寿司屋に置き去りにされ、そのまま父親が失踪するというトラウマを持つ星新一。成長するにつれて本来の自分とは違う7つの別人格が次々と現れ、交代で意識を乗っ取られるようになる。父親の友人…
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「コーランには本当は何が書かれていたか?」カーラ・パワー著 秋山淑子訳
子どもの頃、大学教授の父親に連れられ多くのイスラム圏に居住した経験を持つ著者は、9・11以降、イスラム過激派の言葉ばかりを流し、コーランを知ろうともしないマスメディアの風潮に疑問を覚える。そこでイス…
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「終わった人」内館牧子著
主人公は、63歳で定年を迎え第二の人生がスタートしたばかりの田代壮介。岩手の名門高校から東大法学部に進み国内トップのメガバンクに就職した田代は、最年少の支店長、43歳で業務開発部長と、とんとん拍子で…