「おかしなことに」勝目梓著

公開日: 更新日:

 純文学からエロスとバイオレンスを得意とするエンターテインメント作家に転向して人気となり、自身をモデルにした「小説家」でも反響を呼んだ著者が、現役生活41年目に挑戦した「大人の童話集」。オーナーのユメコさんとバーテンダーのノボルくんの仲むつまじい日々と、愛し合うがゆえの結末を描いた「ユメコさんとノボルちゃん」、さまざまな人の手に渡る一枚の絵を巡る物語「人形の絵」、戦時中に未亡人だらけの村に迷い込んだ青年を描いた「カワムラ青年」、愛する人を失った女とその女を支えようとする男を描いた「湖」、大雪で立ち往生した出張先の山奥でひとりの女と出会う男の物語「雪女」など6編が収録。

 表題作「おかしなことに」は、初体験の相手から手ほどきされた一風変わったセックスが中年になってよみがえり、困惑する中年男の物語。性に真っすぐ入り込む男女が奏でる物語は、真面目であればあるほどユーモラスでホラーになっていくのが面白い。
(講談社 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  4. 4

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  5. 5

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  1. 6

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  2. 7

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  3. 8

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

  4. 9

    カンニング竹山がフジテレビ関与の疑惑を否定も…落語家・立川雲水が「後輩が女を20人集めて…」と暴露

  5. 10

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場