大相撲 人気力士丸わかり名鑑
-
錦富士隆聖 左ヒジ筋断裂から復活!「ケガの功名」で広げた相撲の幅
遠回りした分だけ強くなれるか。 今場所が新入幕。青森の三本木農業高では、1年時に中退して角界入りした幕内・阿武咲と同期。近大では幕下の欧勝竜、伊勢ケ浜部屋で同門となる幕内・翠富士と同学年だっ…
-
荒篤山太郎は南国フィリピンから来た遅咲きの突き押し力士
長い下積みを経て、ようやく開花した。 日本人の父とフィリピン人の母を持つ。両親は日本で仕事をしており、荒篤山は小学校卒業までフィリピンの母方の実家で育った。中学に上がるタイミングで妹が生まれ…
-
若元春は「稽古しない天才肌」卒業 荒汐部屋3兄弟の次男、しこ名は毛利3兄弟に由来
毛利3兄弟由来のしこ名を持つ、荒汐部屋3兄弟の次男。兄は幕下・若隆元、弟はすでに幕内で活躍している前頭筆頭・若隆景だ。 兄弟中、もっとも素質に恵まれた天才肌といわれていたが、今場所が新入幕と…
-
「大鵬の孫」王鵬は素質一級品も…“お坊ちゃん気質”からの脱却が課題
入門から5年目で新入幕は早いのか、それとも遅いのか。 今場所、初めて幕内の土俵を踏んだ「大鵬の孫」。昭和の名横綱の血縁とあって期待も高い。 埼玉栄高を卒業して角界入りした時点で183…
-
千代ノ皇は名横綱・千代の富士の薫陶を受けた与論島初の関取
ケガさえなければ、今後も関取として活躍できるともっぱらだ。 角界初の与論島出身関取。与論島は相撲が盛んな地として知られ、各小学校に土俵があり、校内相撲大会も行われている。千代ノ皇も母校の茶花…
-
一山本大生は脱サラしプロに飛び込んだ異色力士…23歳2カ月で入門のオールドルーキー
安定した職を捨て、角界に飛び込んだ。 23歳2カ月で入門した角界のオールドルーキー。かつて新弟子検査は幕下と三段目の付け出し資格を除けば「23歳未満」が原則だったが、入門直前に規定が改正。相…
-
素質一級品の英乃海拓也「翔猿の兄」止まりでは終われない
気鋭の弟に負けじと奮闘――していればいいのだが……。 今場所、2018年3月場所以来となる幕内に返り咲いた英乃海。今となっては「翔猿の実兄」と言った方がわかりやすいかもしれない。 「知…
-
明瀬山光彦は重くても器用 腰の状態さえ良ければ幕内上位
史上4番目の遅さで幕内に返り咲いた。 埼玉栄から日大と相撲のエリートコースを歩み、木瀬部屋に入門。前相撲から十両昇進まで3年足らずと、順調に出世階段を上っていた。しかし、腰痛に悩まされ、その…
-
翠富士一成の最大の武器は「肩透かし」技との相性が抜群
多彩な技を持つ力士でも、四つ相撲なら「寄り切り」、押し相撲なら「押し出し」が決まり手の多くを占める。しかし、翠富士は「肩透かし」を得意技にしている、珍しい力士だ。 前に出てくる相手の肩を押し…
-
天空海翔馬は相撲経験皆無「夢は自動車整備士」から角界へ
「てんくううみ」ではなく、「あくあ」。初見で読めた人はおそらくいないであろう、角界でも一、二を争う難読四股名だ。 由来は出身地の茨城県大洗町にある「アクアワールド茨城県大洗水族館」。当初、部屋…
-
豊昇龍智勝は叔父「希代の悪童・朝青龍」譲りの才能を持つ
相撲は叔父さん譲りでもいいが、態度だけはくれぐれも真似しないように……。希代の悪童・朝青龍を叔父に持つモンゴル人力士。顔つきや土俵上の雰囲気、しぐさやしゃべり方、負けん気の強さなど、「血縁だけあって…
-
翔猿は流れ流され気付けば幕内 第2志望の相撲で結果を出す
阿武松親方(元前頭大道)ら複数の関取を輩出した葛飾区の大道中学校を卒業後は、相撲強豪校の埼玉栄に進学。さらに日大相撲部を経て角界入り……と聞けば、疑いようもない相撲エリートである。しかし、実情はいさ…
-
“二刀流”琴勝峰は「大鵬」級のスケール感と素質の持ち主
「そりゃあ、ウチも取りに行きたかったよ」 こう話す親方が少なくない。 埼玉栄高校を卒業後に佐渡ケ嶽部屋に入門し、2017年11月場所の前相撲でデビュー。2年後、19年11月場所で十両に…
-
エリート一家の3代目 “坊ちゃん”琴ノ若は高校で相撲に覚醒
父は元関脇琴ノ若、母方の祖父は元横綱琴桜。そんな相撲エリートの家系に生まれた2代目琴ノ若は「少なくとも親父以上の素質がある」と、言われている。体格も191センチ、181キロだった父にひけをとらない。…
-
遊牧民出身の霧馬山 強みはアントニオ猪木ばりの二重関節
どの親方も「あれは化けるぞ」と口を揃える。 モンゴルでも首都ウランバートルではなく、北はロシア、東は中国内モンゴル自治区に隣接するドルノド県出身。逸ノ城と同じく、遊牧民として生まれ育ち、幼少…
-
徳勝龍の相撲人生を変えた大横綱・北の湖親方からの助言
たった一言で人生が変わることもある。徳勝龍の身に起こったのもそれだ。 相撲を始めた小学4年から、突き押し一本。近大では学生横綱にこそなれなかったものの、押し相撲は「プロでも十分に通用する」と…
-
兄弟初の新入幕 小早川隆景由来の若隆景は三矢訓の出世頭
長男が若隆元、次男が若元春、そして三男の若隆景……日本史好きならピンとくるのではないか。 実の兄弟である彼ら3人のしこ名は、中国地方の戦国大名、毛利元就の3人の息子に由来している。「三本の矢…
-
稽古量と体格はピカイチも 東龍強の抜けきれない“投げ癖”
なぜ、最大の武器を生かさないのか。 2003年、15歳のときに朝青龍も通った明徳義塾高に留学。卒業後は相撲部屋の門を叩くと思われていたが、なぜか九州情報大学に進学した。 「要は『空いて…
-
新入幕を果たした剣翔桃太郎はナマクラ刀を研ぎ直せるか
「怠け癖というかグータラな性格を何とかしないことには……」 さるタニマチ筋がこう苦笑いする。 相撲強豪校で鳴らす埼玉栄から日大相撲部を経て角界入り。これだけ聞くと相撲エリートだが、経歴…
-
照強翔輝は根性の人 学校サボっても相撲道場には通い続け
多彩な技を持つが、だからといって「業師」というと、ちょっと違う。炎鵬に次いで、幕内で2番目の軽量力士。幕下で長く過ごし、今年3月場所で新入幕を果たした。 「猫だましや足とりなど、勝つためには何…