翠富士一成の最大の武器は「肩透かし」技との相性が抜群

公開日: 更新日:

24歳・伊勢ケ浜部屋・前頭14枚目

 多彩な技を持つ力士でも、四つ相撲なら「寄り切り」、押し相撲なら「押し出し」が決まり手の多くを占める。しかし、翠富士は「肩透かし」を得意技にしている、珍しい力士だ。

 前に出てくる相手の肩を押して、前に転ばせるのが肩透かしという技。懐に入り、浅く差した手で半身になりながら引きつけることで、相手を前に出させる。その瞬間、反対側の肩を押すことでバランスを崩すという、相手の力を利用した高度な技だ。同じ伊勢ケ浜一門の親方が言う。

「師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も肩透かしが得意だったが、弟子ほど多かったわけではない。翠富士はそれこそ、勝った相撲の4回に1回はこの決まり手といっても過言ではない。なぜ、そんなことになるのか、技との相性がいいとしか言えませんよ。翠富士は小兵でも、立ち合いでは真正面から当たる正攻法の押し相撲。出し投げを狙ったり、横から崩しにかかることもあるものの、まずはきちんと当たることを心掛けている。そうした相撲は、付け人をしていた兄弟子の照強譲りですね」

 静岡県の飛龍高校卒業後は近大相撲部に所属したが、2年で退学。いったんは故郷に帰るも、伊勢ケ浜親方の説得でプロの世界に飛び込んだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由