錦富士隆聖 左ヒジ筋断裂から復活!「ケガの功名」で広げた相撲の幅

公開日: 更新日:

26歳・伊勢ケ浜部屋・前頭17枚目

 遠回りした分だけ強くなれるか。

 今場所が新入幕。青森の三本木農業高では、1年時に中退して角界入りした幕内・阿武咲と同期。近大では幕下の欧勝竜、伊勢ケ浜部屋で同門となる幕内・翠富士と同学年だった。

 元々、プロ志望で翠富士と共に大学2年で中退。元関脇・安美錦の安治川親方と縁があり、伊勢ケ浜部屋に入門した。

「大学中退の理由は『このままだと型を直せなくなるから』。これは右四つが得意とか左を差せば負けないとか、そういう意味の『型』ではない。学生相撲はトーナメント制の一発勝負。そのため、小手先の技ばかり身につける者も多く、そうした癖はなかなか抜けない。錦富士はそれを理解していた。さらにいえば、卒業までいくと本人の意思とは別に、その大学相撲部と縁の深い部屋に入門させられる可能性もある。近大なら高砂部屋、とかね。錦富士は安美錦を慕っていたので、そっちの事情もあったのではないか」(角界OB)

 入門後は順調に出世すると思われたが、幕下時代の2019年に左ヒジの筋断裂の大ケガ。翌20年に十両に昇進した後もしばらく左が使えなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇