明瀬山光彦は重くても器用 腰の状態さえ良ければ幕内上位
35歳・木瀬部屋・前頭16枚目
史上4番目の遅さで幕内に返り咲いた。
埼玉栄から日大と相撲のエリートコースを歩み、木瀬部屋に入門。前相撲から十両昇進まで3年足らずと、順調に出世階段を上っていた。しかし、腰痛に悩まされ、その後は幕下と十両を行ったり来たり。2016年3月場所、30歳にして新入幕を果たしたものの、わずか1場所で陥落。再び幕下と十両を繰り返し、今場所、実に5年ぶりに再入幕を果たした。
「以前は腰痛の影響で、まわしをへその上で締めていた。まわしはああ見えて硬いので、きつく締めると腰への負担が大きいからです。ただ、へその上だと安定せず、ユルフンになりがち。明瀬山はまわしの下から腹の肉がはみ出すなど、仕方ないとはいえ見苦しさもあった。それが去年くらいから、きちんとへその下でまわしを締めるようになった。恐らく腰痛が改善されたのではないか」(ある親方)
愛嬌があり、穏やかな性格。弟弟子にいじられても、ニコニコと笑っている。そんな性格だからか、本場所でも一門を超えてさまざまな親方衆にエールを送られたり、冗談を言われるなど、周囲に愛されるキャラクターだ。