水戸龍聖之は入門した部屋が悪かった? 天賦の才生かせず稽古嫌いに
28歳・錦戸部屋・前頭16枚目
「別の部屋に入っていれば……」
そう思う関係者は決して少なくない。
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モンゴルから相撲強豪校の鳥取城北高に留学し、日大相撲部ではアマチュア横綱と学生横綱の2冠を達成。幕下15枚目付け出し資格を得て、元関脇・水戸泉が師匠を務める錦戸部屋に入門した。
幕下をわずか4場所で通過し、2018年1月場所で十両昇進。しかし、十両で足踏みを続け、今場所ようやく新入幕となった。
錦戸部屋が所属する高砂一門の関係者が言う。
「アマ横綱と学生横綱に輝いたように、素質は天下一品。日大時代は外国出身力士として、初のキャプテンを務めた。それだけ人望や統率力もあったのです。ところが、錦戸部屋は師匠が元気な頃はともかく、現在は人工透析を行うなど、体調が良くない。週刊誌沙汰にもなったように、おかみさんの問題もある。一人、また一人と力士が辞め、いまや番付に名前がある力士は水戸龍ただ一人。実は、番付外としてもう一人、名前が残るものの、すかした、つまり脱走したようです。そんな環境に嫌気が差したのか、やる気はあまり見られませんね」