株による損失で恐喝疑惑を報じられた板東英二
<1996年10月>
プロ野球出身でバラエティーの人気者、板東英二。昨年末には7年間で7500万円の申告漏れが指摘され、「世界ふしぎ発見!」(TBS)などの番組を降板する騒ぎになっている。
板東は金銭絡みの騒動で過去に何度か注目を集めた。92年には17億円の借金報道、そして96年には株の損失による恐喝疑惑があった。
無類の株好きで知られる板東は8000万円の株の運用を大阪の投資顧問会社社長に任せた。だが、投資は失敗し、購入した株は5600万円まで値下がりし、社長は板東から損失分を返還するように迫られたという。そして、「返せ」「返せない」のやりとりが続いて8月9日、社長はホテルに呼び出される。投資担当者と2人で向かったホテルの部屋には板東が待ち構えていた。
社長の話によると板東が「5600万円の現物株はそちらで引き取れ。その代わり元の8000万円をそちらが借りたことにして8000万円の借用書を書け」と要求して、さらに「隣の部屋にはその筋の者がおるんやぞ」と脅したという。怖くなった社長は借用書を書き、ホテルを後にしたが、週明けになって兵庫県警に刑事告訴した。