AD時代はダメ社員だった 「そして父になる」是枝裕和監督
<3カ月の出社拒否を3回も>
公開3週目で早くも興収20億円突破。カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、あのスピルバーグもハリウッド・リメーク版に乗り出すという。話題の映画「そして父になる」のメガホンを取ったのがこの人だ。
<恩師>
映像の世界に入る際、最も影響を受けたのは村木良彦だ。村木は今野勉、萩元晴彦とともにTBSを退社し、テレビマンユニオンを創立したメンバー。是枝は大学5年の時、村木が主宰する「メディア塾」に参加し、ドキュメンタリーの世界に魅せられた。後に「村木さんに会ってなければ、テレビマンユニオンには入社してない」と語っている。
<人形並べ>
テレビマンユニオンに入って最初にやった仕事はアシスタントディレクター(AD)。「遠くへ行きたい」「世界ふしぎ発見!」などを担当した。草野仁の「黒柳さんにヒトシ君人形、3個!」という掛け声に従って、お盆の上に人形を並べる仕事などをしていた。
<出来高制>