北島三郎 「紅白」勇退でますます気になる“後継者問題”
サブちゃんいわく、NHK紅白歌合戦の「引退」理由はこうだ。
「日本で一番大きな歌の祭典に50回出していただいた。ここでいっぺん、ひと区切り。一本の線を引いてみたい」
今年の大晦日が「最後の紅白」と報じられていた北島三郎(77)。5日、記者会見を開き、自らの口で正式に紅白引退を表明した。
デビュー2年目の63年に初出場して以来、歴代最多の50回出場。暴力団との交際が発覚した86年こそ辞退したが、前人未到の大記録を打ち立ててきた。
“ミスター紅白”と呼ぶにふさわしいキャリアだが、今後、NHKから特別枠でのオファーがあっても「一切受けない」ときっぱり。悔いも迷いもない、すがすがしい表情が印象的であった。
もっとも、引退するのは紅白だけ。「80歳でも90歳でも(演歌歌手の)道を歩いていきたい。何度も言いますが、『北島三郎』はまだやめません」と現役続行の意向を強調した。芸能ジャーナリストの渡邉裕二氏が「歌手は引退しないのだから“50年の区切り”というのは中途半端」と話すように、演歌歌手にとって紅白は最高かつ最大の栄誉。今春には身を引く決意をしていたというが、何だか釈然としないのである。