1億円着服で解雇 フジ「ロンバケ」プロデューサーの“素性”
■SMAPメンバー主演作品を手がける
S氏は88年に一橋大を卒業後、フジに入社。「花の3人娘」といわれた八木亜希子、有賀さつき、河野景子と同期だ。スポーツ部を経て、第1制作部(現ドラマ制作センター)に異動。亀山千広社長のライバルで、常務の大多亮元プロデューサーに師事していたという。
初プロデュース作品は94年のキムタク出演の「若者のすべて」で、2年後の“ロンバケ”は最高視聴率36.7%の大ヒット。
05年に編成制作局編成部副部長に出世し、ドラマの現場を離れるまで、SMAPメンバーの主演作品6本をプロデュースした。
「SMAPのチーフマネジャーのI女史とは昵懇(じつこん)の仲で、メンバーを常にキャスティングできることが、S氏の社内権力の源泉でした。人事にも顔が利き、知人の子息を何名もフジに入社させていたともいいます。学生時代は体育会系のアメフト部に所属し、今もトレーニングを欠かさず、ムキムキボディーを維持していた。駆け出しの頃から『イイ男で仕事ができる』と評判で、会社のカネだけじゃなく、フジの女性社員を何人も“ツマんでいた”ようです」(芸能関係者)
ストーリアは今後、S氏の刑事告訴を検討していくという。