綾瀬はるかvs沢尻エリカのドラマ対決に識者「悔やまれる」
綾瀬はるか(29)のラブコメVS沢尻エリカ(28)の続編悪女――。注目された水曜22時枠の初回(15日放送)は、視聴率14.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)をマークした綾瀬ドラマに軍配。沢尻ドラマは8.8%と1ケタの初陣となった。
30歳の誕生日当夜に処女喪失し、9歳年下のアルバイト君とイケメン社長との間で揺れ動くダメ女子――。これが「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)に主演する綾瀬の役どころ。対する沢尻主演の「ファーストクラス」(フジテレビ系)は、11人の美女によるドロドロの戦いを描く。「マウンティング(格付け)」という女性特有の恐ろし~い習性を世に広めた深夜ドラマの第2弾だ。
コラムニストの桧山珠美氏は、「わざわざ“ガチンコ”して数字を取り合わなくてもいいのにと悔やまれるぐらい、いずれも好感の持てる初回でした」とこう続ける。
「主演女優のかわいさを押し出すことにすべてをかけた綾瀬ドラマ。リアルな職場の描写は二の次で、まったりとした展開の中に泣きどころ笑いどころを分かりやすく盛り込んだ昭和の古き良きメロドラマといった感じです。一方の沢尻ドラマは底意地の悪さを前面に出し、あれやこれやと詰め込みまくり、心の声を膨大なセリフ量でまくしたてたスピーディーな展開。単純に勢いで見せるだけでなく、ファッション業界の仕組みや用語もきちんと説明するなど丁寧につくられていた。前作と異なる脚本家の起用は不安材料でしたが、見事な“お色直し”でした」
水10対決はアッパレなまでに真逆のテイスト。ま、主役のキャラクターを考えたら当然だけど。