ドラマ「ごめんね青春!」でバカにされた堀越学校長の言い分
「劇中に出てくる他の校名はすべて架空なのに、どうして一校だけ実名なのか」
こう憤るのは、73年の「芸能活動コース」創設以降(96年から「トレイトコース」に改称)、芸能界で華々しく活躍する歌手や俳優たちを数多く輩出してきた「堀越高校」(東京・中野区)の伊藤俊行学校長だ。
この3連休中に一般紙も含め、マスコミ各社が「実在する高校がTBSへ抗議、そして謝罪」と報じ、明らかになったある騒動に驚いた諸兄も少なくないだろう。コトの発端は、TBSが公式サイトで2日に「『ごめんね青春!』第3話についてのお詫び」と題し、発表した内容だ。日曜夜9時から放送中の錦戸亮主演の学園ドラマ「ごめんね青春!」の10月26日放送回。落ちこぼれ生徒7人が勉強合宿をしているシーン(写真)で、元グラドルだったというお色気満点の女性に、生徒のひとりが「お姉さん、この問題……」と勉強を教えてもらおうとすると、「それは無理。私、堀越だから」と言い放ち、拒んだやりとりがトラブルのもととなった。
多くのマスコミがTBSの謝罪文を取り上げるも、〈実際の高校名を使用した場面があった〉と学校名を明かさなかったことで、余計に世間の関心を集めたわけだが、名指しで“おバカ”呼ばわりされた堀越の伊藤校長は「生徒たちが教室で(該当回の)ドラマの話をしていたと聞き、私も実際に録画を見ました。在校生は一生懸命学業に励んでおり、TBSの制作関係者には直接会って“誤解を解いていただきたい”という趣旨の話をしました。人には言っていいことと悪いことがあるように、我が校の生徒の名誉を傷つける、ああいう誤解を招くようなセリフをテレビ局側がそのまま放送してしまったことは誠に遺憾」とカンカンである。