映画界の話題を独占 「東宝」本丸に抜擢された“松岡修造の兄”

公開日: 更新日:

 テレビや書籍で松岡修造がもてはやされているが、映画界では「東宝」勤務の兄の松岡宏泰氏が話題を独占している。春の人事異動で映画事業の中枢を担う映画営業部の担当補佐に抜擢されたのだ。

 宏泰氏はこれまで洋画配給の老舗会社である東宝東和の社長と、東宝の国際担当の取締役だった。この2つも兼任しながら、いよいよ東宝の映画事業の本丸、映画営業部で手腕を発揮することになった。

 同部は映画を映画館に“売る”(配給する)セクション。東宝は多くのヒット作品を生み出し、作品に力があるのはもちろんだが、その可能性を最大限にまで引き出すのが営業力で、業界では抜きんでている。先に発表した15年2月決算(連結)では売り上げは2069億円。そのうち、営業利益、経常利益、純利益で歴代の1位を記録した。他の大手映画会社を寄せ付けないどころか、米メジャー系の会社でも到底、歯が立たないのが今の東宝である。

 宏泰氏は父・松岡功氏(現東宝名誉会長)と同じ道を歩んでいる。功氏は東宝の外国部や東宝東和での勤務、東宝の営業本部長を経て、社長に就任した。宏泰氏も世界的な視野で映画の仕事を経験しつつ、同社の屋台骨である映画営業でこれからさらに“帝王学”を学ぶということだろう。

 18日で49歳。修造氏のようなマスコミ露出はないが、日本映画界の今後はこの人にかかっていると言っても過言ではない。名門のブラザーズに注目だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇