1億円に減資で「中小企業化」 名より実を取る吉本興業の狙い
吉本広報部も「今回のことが原因で芸人のギャラは増えたり減ったりすることはない」と話しているが、2010年の上場廃止以降、取引先への支払い猶予要請やタレントへの出演料遅配が一部で報じられたこともある。
今年4月には「ワッハ上方」(大阪府立上方演芸資料館)や「NMB48」専用劇場などが入る自社ビル「YES・NAMBA」の売却を発表。当時、売却理由について「中長期経営戦略に伴う事業集約の一環」と説明していたが、果たして経営は大丈夫なのか……。
“ケチ本”の異名が定着しているおかげで、大幅減資によるイメージダウンがないのは救い。名ばかりの大企業より“実”を取った吉本らしい企業戦略のようだが。