「ピンクの電話」に漫才勧めた故・石井会長の“口説き文句”

公開日: 更新日:

 今のお笑い番組と違って、80年代は6分間のネタで勝負できる番組が多かったので、石井会長が勧めてくれたわけです。

 最初、私たちは戸惑いました。できるかなあって。

 ただ、会長が言うのも現実です。それで結成したのが、お笑いトリオ「大阪シスターズ」を経て、都子ちゃんと組んだ「ピンクの電話」だったんです。

■「馬車馬みたいに働かな」

 でも、簡単に人気が出るわけがありません。毎月、渋谷のライブハウス「ラ・ママ」で開催される「ラ・ママ新人コント大会」でネタ見せを繰り返しました。あの頃は何度も何度も壁にブチ当たった記憶しかありませんね。

 そんな時でも会長は「君らイケるで。頑張りや」って笑顔で励ましてくれました。それがどれだけ励みになり、背中を押してくれたことか。

「羊羹みたいなレバ刺し食べに行こ」って、劇団のメンバーを連れて、高田馬場の焼き肉店でご馳走してくれたこともありました。


 そこのレバ刺しの厚切りは名物で、会長は「羊羹みたいな」と表現されたんですが、貧乏な下積みの役者にはめったに口にできないぜいたく。栄養をつけさせてもらいましたね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」