人情紙風船(1937年 山中貞雄監督)
「無駄死に」の虚しさが響く山中監督の遺作
落語や歌舞伎でおなじみの「髪結新三(かみゆいしんざ)」を映画化。物語は江戸の長屋に住む髪結いの新三(中村翫右衛門)と浪人の海野又十郎(河原崎長十郎)を軸に進む。新三はやくざの源七に睨まれているが、臆することなく賭場を開き、源七一家の襲撃を受ける。一方、海野は知り合いの武士、毛利…
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