帝銀事件 死刑囚(1964年 熊井啓監督)
権力が犯人をでっち上げた実例
国家権力のおぞましさを思い知らされる映画だ。帝銀事件は1948年1月26日、GHQ占領下の東京の帝国銀行椎名町支店で起きた毒殺事件。ひとりの男が集団赤痢の予防薬と称して行員16人に青酸化合液を飲ませ、現金約16万円を奪って逃げた。8歳の男児を含む12人が死亡した。
捜査…
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