フジ「改編」また暗雲…低迷の昼番組にカトパン投入プランも
かつての「視聴率3冠王」は見る影もなく、フジテレビの迷走ぶりが止まらない。
先月30日に発表されたフジ・メディア・ホールディングスの16年3月期第2四半期の決算で明らかになったのは、視聴率の低迷による広告収入の大幅減。フジテレビ単体の営業利益(▲10億1600万円)、経常利益(▲2億300万円)、当期純利益(▲2億4700万円)といずれもマイナス。開局以来、初の赤字という無残な結果に終わった。
視聴率が稼げない大きな要因のひとつは、平日昼の時間帯の不調だ。王者・日本テレビの強みは「ヒルナンデス!」→「情報ライブ ミヤネ屋」→「news every.」と昼12時台から18時台まで“ながれ視聴”を確保していることにある。その牙城に切り込むため、フジは小堺一機司会の長寿番組「ごきげんよう」と、系列の東海テレビ制作の「昼ドラ」を来春で打ち切りにするという報道が出た。
「局内では後釜の番組についてさまざまな情報が飛び交っている。中でも有力視されているのが、前の時間帯に放送している『バイキング』と後ろの『直撃LIVE グッディ!』を拡大させるプランです。それぞれ30分ずつ放送時間を延長し、打ち切りとなる2番組の穴埋めをするというもの。『バイキング』はバラエティー班が、『グッディ』は情報班がそれぞれ制作しており、局内で摩擦を生むことなく、解決を図ろうという打算が透けて見えます。ただ、両番組ともに5%前後の視聴率しか稼げない“お荷物番組”。このまま放送時間を延ばしたところで数字が取れるわけがない。しかもこの“拡大策”を打ち出している人物は“平目”タイプで局内の評判もよくない。現場の人間はシラケきっています」(フジテレビ関係者)