争奪戦も…元日テレアナ上田まりえが松竹芸能に決めたワケ
――何か日テレに不満が?
「まったくないです(笑い)。大好きなんです、日本テレビが。1月29日の最終出社日にアナウンス部が送別会をしてくれて、一日に何度泣いたことか。『泣くなら辞めるなよ』と言われましたけど。みんな応援してくれて、誰にも反対されませんでした」
――事務所は争奪戦だったとか。
「いやいや、全然。でも、事務所を決めるうえで一番大事にしたのは条件やお金じゃなく『人』。事務所もオーディションを受けるつもりだったんですが、ありがたいことに松竹芸能さんから声をかけていただいて。退社報道が出たときも、松竹の芸人さんがわざわざ連絡をくれて心配してくれました。タレントさんだけじゃなく、マネジャーさんも、みんなあったかい“兄さん”たちばかり。松竹芸能に決めたのは、芸人事務所でアナウンサーのいない事務所ということも大きかった。アナウンサーの方がいると、アナウンサーの仕事はいただけると思うんですけど、それではフリーアナウンサーになってしまう。あと、これはマネジャーのいる前で言うのが心苦しいんですが、松竹芸能という“出オチ”感がいいなと(笑い)。何か引っかかりがあるところに行きたくて、ひと笑い取れたらオイシイなと思いました。『コイツ、バカなんじゃないの』と思ってくれた方が面白いですからね」
▽うえだ・まりえ
86年、鳥取県出身。09年、専修大学卒業後、アナウンサーとして日本テレビに入社。「PON!」や「真相報道バンキシャ!」などに出演。16年1月末に日テレを退社し、2月から「タレント」として松竹芸能に所属。