スター扱いしておいて…テレビ業界がショーンKを叩く滑稽
そこで出過ぎた杭を「週刊文春」が調べたことで正体が露呈。学歴から資格、経営実態まで嘘で固めていた。嘘の数、質は芸能人の比ではない。「経営コンサルタント」の肩書に信憑性を持たせるに必要な嘘のアイテムだったのだろう。さらに、本名の川上伸一郎で過ごした熊本での高校生時代の和顔と今のハーフ顔はまるで別人。これでは同級生も気が付くまい。
もともとは芸能事務所と「DJ」として契約。芸名を作り、ナレーターとしても活躍していた。欲を出しテレビ界に進出。イケメンの経営コンサルタントに飛びついたテレビ界。両者の思惑は一致。文化人枠も新たなスターを求める時代。テレビ界が売り出したスターも、今では「だまされた」とばかりに素顔を暴く。なんとも滑稽にも見えてくる。
(ジャーナリスト・二田一比古)