62歳で歌のお姉さんに 小林幸子が燃やす「紅白」への執念
62歳の「歌のお姉さん」が誕生する。
子供向け番組「ワラッチャオ!」(NHKBSプレミアム)で「歌のお姉さん」としてレギュラー出演することになった小林幸子。芸歴53年目の大ベテランは「アレンジ演歌道」という歌のお姉さんを担当する。
“幸子お姉さん”は子供番組でのレギュラー出演は初めてだが、「“お姉さん”というところに引っかかっているようですが、誰が何と言おうと“お姉さん”です!! オファーにうれしさと戸惑いはありましたが、まだまだチャレンジしていかなくちゃと思い、受けさせていただきました」とやる気十分。
数年前からネットの世界でも“ブレーク”し、「ラスボス」として若い世代に支持が広がった。小林にはネット世代が親になってきた今、“62歳のお姉さん”も需要があるのかもしれない。
が、一方ではこんな見方もある。
「歌のお姉さんレギュラー出演は、小林が紅白への復活を諦めていない証拠です。NHKにとって紅白出演の条件はすべて“NHKへの貢献度”で決まる。逆に、演歌歌手にとってもNHKが知名度を上げるための生命線。『のど自慢』など、NHKにはラジオも含めれば歌番組が7つ以上あるので、演歌の世界を支えているのはNHKなのです。だから演歌歌手はNHKからのオファーが来ればどんなスケジュールでも空ける。例えば、『のど自慢』では移動とリハーサルだけで1日かかるので、出るだけで2日間拘束される。それでも演歌歌手は喜んで出演します。去年、特別枠で紅白に出たことを考えると、今年が勝負、と考えてNHKの番組に出まくっているのかもしれません」(芸能評論家の肥留間正明氏)
すべては紅白のため──。