“ケンとメリー”で一世風靡 「BUZZ」の東郷昌和さんは今
■有名歌手やアイドルを育てた経験も
さて、東郷さんは中学時代、同級生の高橋幸宏(元YMO)とバンド活動をしていたこともあるが、高3の時に受験で活動休止。その間、幸宏が小出のバンド活動を手伝った縁で、東郷さんが成城大在学中の19歳の時に小出を紹介され、幸宏の兄・高橋信之のプロデュースで「BUZZ」が誕生した。
「麻布高校時代には幸宏や当時中学生のユーミン(松任谷由実)とテレビの『ヤング720』で演奏したこともあるんです。CMのコーラスの仕事もやっていたから、その意味でボクにはアマチュア時代ってないんですよ」
「ケンとメリー」がいきなりヒットしたため、コンサートでの持ち歌がなく大急ぎでアルバムを作ったという。
「メーンボーカルは相方ですからボクはMCや賑やかし担当。おこがましいけど、言ってみれば、『サイモンとガーファンクル』のポール・サイモン。あのコンビだってデュオの時の代表曲はガーファンクルのボーカルだけど、ソロになったらサイモンのボーカルが売れたじゃないですか。相棒のボーカルを客観的に見てたし、BUZZを支えた縁の下の力持ちだと密かに自負してるんです、ハハハ」