SMAPに大勝 歴代シングル2位「女のみち」はなぜ売れた?
SMAPの解散決定を受けた購買運動で「世界に一つだけの花」が歴代のシングル売り上げランキングでチャゲアスの「SAY YES」を抜いて6位(284万枚)に食い込んだという。ま、「国民的アイドル」とまで言われたグループだから、遅過ぎたぐらいだが、歴代の売り上げランキングを見て、改めて「エッ」と驚くのは2位に食い込んでいる「女のみち」。
1位の「およげ!たいやきくん」は457万枚を売り上げ不動の地位を築いているのは周知の事実だが、決してカッコいいとは言えない(失礼!)チョビひげの宮史郎とぴんからトリオが歌った歌が325万枚も売り上げていた。万人に受ける悲哀を歌ったわけでもない泥臭いド演歌が、かつてどうしてこんなに売れたのか。日刊ゲンダイで「あのヒット曲を追っかけろ!」を連載していた元DJの橋本テツヤ氏はこう分析する。
「あの曲はもともと、まだ売れなかったお笑いトリオが結成10周年を記念して、300枚だけ自主制作したものなんです。当然、コントを披露する場も限られていて、キャバレー回りがメーン。そこで彼らはホステスさんたちに無料で配布した。これが彼女たちの同情を買い、“きっとつかむわ 幸せを”という歌詞とあいまって、まずは水商売の女性たちの間で火が付いたんです」