逆風からの大盛況 客を呼ぶ“紀香特需”に歌舞伎界ウハウハ
今月3日に片岡愛之助(44)が座頭を務める十月花形歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」で“梨園の妻デビュー”を飾った藤原紀香(45)。9月に京都・上賀茂神社で執り行われた結婚式では再婚にもかかわらず白無垢を着たことなどに対して厳しい声も上がったが、いざ公演が始まるや評判はウナギのぼりだという。
初日はひいき筋へ挨拶する姿に観客が押し寄せて会場ロビーはパニックになったが、翌4日も紫色のシックな着物に身を包んだ紀香に観客が殺到。開場とともに挨拶に訪れた初日とは違い、この日は開演直前に「あ~、間に合った」と小走りでロビーに登場。着物の襟を正すと、握手を求める観客にも笑顔で「ありがとうございます」「頑張ります」と応じていた。
京都での白無垢挙式だけでなく、東京でのド派手披露宴は「出しゃばりすぎ」と批判を浴びた紀香。松竹関係者はピリピリムードを出す一方で、「紀香効果で公演が注目されて客席が埋まるのはありがたい」とホクホク顔を隠し切れないという。芸能リポーターの川内天子氏はこういう。
「バッシングもある半面、紀香が来ることでマスコミが集まるし、それがニュースになればタダで舞台の宣伝ができるようなもの。今まで歌舞伎を見たことがなかった人も、『紀香を見られるなら行ってみようかしら』と足を運ぶ人も多いはずです。愛之助が座頭を務める舞台に梨園の妻デビューを当てたのは、紀香自身の集客力に期待してるからにほかならない。梨園の妻にとって一番の恥は、夫が出演する舞台で空席が出ること。スポンサーやひいき筋、京都の芸妓さんに“営業”をかけてチケットを配り、座席を埋めなければ妻の責任にもなってしまいます。紀香は自身が広告塔になることで人集めができたので、デビュー戦は大成功といえるでしょう。このままコツコツと地味な裏方に徹すれば紀香の評価はおのずと上がります」
見られてナンボの人気商売。“紀香特需”はリッパに梨園の妻としての務めを果たしていることの証左だろう。