食事1回で米3合 スペル・デルフィンは貧乏でも30kg増量
覆面レスラーとして活躍した後も、市議会議員を務めながらリングに上がり続けるスペル・デルフィンさん(49)。苦労したのはプロレスラーになる前らしく……。
今は痩せてるプロレスラーもいるけど、僕が10代の頃は“デカくなければプロレスラーになれない”って時代。最低でも80キロなきゃいけない。僕は高校レスリングで49キロ級だったから、デビューするまでが大変でした。「プロレスラーになれるわけないやんか」と、みんなに言われましたよ。
事実、新日本、全日本などいろんな団体を受けても身長と体重で落とされました。ある団体では入団テストを受けてスクワット1000回以上をクリアしても「95キロになったら来い」と言われたり。
高卒でプロレスラーになるつもりで大阪から上京して“どうしたらプロレスラーになれるだろう?”と悩んだ末、プロレスのマスクやタイツを作ってる会社に入りました。プロレス界にコネができて横入りできるんじゃないかと考えて(笑い)。仕事はタイガーマスクとかのマスクの模様をカットしたり。上達したらミシンを使えるけど、僕は使わせてもらえなくて。職人の仕事なんです。そこの時給が450円。「その金額はないやろ!」と思いましたけど(笑い)。月に7万円くらいかな。