フジ大改革の戦端 クジパン抜擢の裏で人妻アナ2人“引退”
「私に課せられております使命は、低迷しているフジテレビの業績を上げる。この一点に尽きると考えております」
フジ・メディア・ホールディングスと、傘下のフジテレビの両社長に就任する宮内正喜氏(73)が今月16日の記者会見で語った意気込みである。宮内氏は、28日開かれる株主総会後の取締役会で正式に社長の座に就く。
母校である慶応を愛し、エルメスを愛し、1枚ウン万円のTシャツを着こなすロマンスグレーの新社長による亀山千広前社長(61)の“敗戦処理”。先日の記者会見では、社内組織のスリム化に取り組む方針を明らかにし、21局3室と細分化された現組織から14局4室とし、効率的な組織運営を目指すとした。6年前の11年に在京民放5局の視聴率トップから陥落し、昨年度は4位に沈んだ。まさに崖っぷちのフジは、14年6月末に亀山前社長が断行した1000人規模の大異動人事に匹敵する大ナタを振るうわけだが、「テレビ局の顔」を担うアナウンサーも例外ではない。
■大抜擢の久慈アナに寄せられる期待
入社3カ月目で「クジパン」を拝命し、史上最速で冠番組をスタートさせる新人アナウンサー、久慈暁子(22)への並々ならぬ期待もその表れだろうが、たとえば、入社16年目の中村仁美アナ(38)は、今回の人事で営業局営業企画部に異動するという。同期だった中野美奈子は整形外科医の夫の海外勤務を機に退職したが、6年前にさまぁ~ずの大竹一樹(49)と結婚するも、入社当時から変わらずアナウンス室に在籍。現在は2人の男児の母親だが、「事実上のアナウンサー引退」(フジ関係者)だ。現在、水曜日レギュラーとして出演している「ノンストップ!」も近々、見納めになるだろう。