辺見えみりは母娘でバツ2 “離婚も遺伝”を評論家に聞いた
「日本では、結婚したカップルは何があっても一生添い遂げるべきだという古い価値観が残っています。相手の嫌なところは我慢して、自分を押し殺してでも家庭を守ることが大事だという考えですね。そんな文化の中で育ってきた子供は、なかなか離婚に踏み切れません。婚姻関係を維持してきた両親は猛反対するでしょうし、『離婚をするのなら親子の縁を切る』と言われることまであります。でも、親が離婚をしていれば、『別れるなんてとんでもない!』とはなりません。むしろ離婚に共感して、新しい一歩を踏み出すことを応援してくれたりする。離婚へのハードルは当然、低くなります」
その結果、親子で離婚を経験することも、珍しくはなくなるわけだ。
「我慢して家庭を守るのは、人生をあきらめるのと同じ。幸せになることを自ら放棄しています。離婚する人は、わがままかもしれませんが、よく言えば、人生をあきらめない人。夫、あるいは妻のせいで不幸になっているなどと被害者意識を抱えながら過ごすのではなく、自分の力で生きていこうとしているのです」
そんなふうに考えるところは、遺伝かもしれない。