著者のコラム一覧
クロキタダユキ

スペースバンパイア(1985年・英国、米国)

公開日: 更新日:

 約76年周期で地球に接近するハレー彗星を探査中、謎の巨大な柱状の宇宙廃船を発見した英国宇宙船。廃船の中には全裸の巨乳美女と男2人が眠っていて、船長はそれを地球に持ち帰るが……。

 巨乳美女の正体は吸精鬼で、精気を吸い取られた人間はゾンビになる。それに気付いた博士が空軍大佐に言った言葉だ。

 B級ホラーの鬼才トビー・フーパーは、前作「ポルターガイスト」の演出で、製作のスピルバーグにあれこれ口を出されて参ったらしい。その鬱憤を晴らしたかったのか、建物や街をドッカンバッカンと爆発させ、演出がド派手。怖いというより面白い。細かいなりゆきを省き、展開が早く、“なんでこうなったの”的に映画は進行するが、それでも遊び心満載の演出が力強く、最後までぐいぐい見られるのがいい。

「ティファニーで朝食を」でおなじみのヘンリー・マンシーニのイメージと反する雄々しい音楽でスタートし、脚本は「エイリアン」のダン・オバノンで、「スター・ウォーズ」のジョン・ダイクストラがSFXを担当。これだけのスタッフが集結すれば、B級映画マニアが泣いて喜ぶのは間違いなしだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  2. 2

    柔道ウルフ・アロン「誤審」「不可解判定」「AI審判」「やらせ疑惑」をとことん語る

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    吉永小百合(10)「15歳年上のバツイチと、よく一緒になりましたね」会員限定記事

  1. 6

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  2. 7

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    柔道ウルフ・アロンが“弟分”斉藤立を語る「仏リネール選手はタツルに持たれることを恐れていた」

  5. 10

    石川佳純の争奪戦からフジテレビが脱落情報!五輪キャスター起用でアドバンテージあるはずが…