銀河鉄道999も実写化 80歳越えても松本零士が愛されるワケ
今年1月で80歳を迎えた「漫画家・松本零士」が今また大きくクローズアップされている。
3月には「99.9―刑事専門弁護士―SEASONⅡ」(TBS系)で初のドラマ出演。5月には「銀河鉄道999」のキャラクターなどを描いた9種類のデザインマンホールが、少年時代を過ごした北九州市に設置され、JR小倉駅前で開催された式典にも出席した。
さらにファンを喜ばせたのは、銀河鉄道999の新作だ。2007年を最後に中断していたが、生誕80年を記念して2月に刊行された「松本零士 無限創造軌道」(小学館)に掲載されている。
5月に北九州の劇団「青春座」が上演した自伝的舞台「零のサムライ 松本零士物語」の脚本を執筆した柏田道夫氏はこう言う。
「どこを切り取って描くか苦労しました。松本先生の頭の中は、そのまま宇宙空間のようで広大すぎる。そこに銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトが飛んでいて、キャプテンハーロックやメーテルはもちろん、トチローや『男おいどん』の大山昇太までいる。宇宙人そのままみたいな人ですね。お会いすると、幼少時代から漫画家になるまでの逸話を延々と語られる。でも、ご自分が描かれた漫画についてはあまり話されない。作品がすべて、松本零士の脳内世界の具現化で、読めば分かるということでしょう」