銀河鉄道999も実写化 80歳越えても松本零士が愛されるワケ
また、青春座代表の井生定巳氏は「先生と私は同世代で、小倉の漁師町に住んでいたという共通点もあるせいか、お会いすると小倉の昔話に花が咲きます。先生は小倉が故郷であることを非常に誇りに思われている。むろん小倉市民にとっても先生は誇りです」。
高校在学中の1954年に漫画家デビューし、高校卒業後に小倉駅から夜汽車で上京。このときの体験が、銀河鉄道999の創作のルーツになっているという。
「12年に北九州市漫画ミュージアムの名誉館長に就任され、小倉に戻ることが増えたこともあり、先生はいま、デビューされた高校生の頃の気持ちに戻っているんじゃないでしょうか。今後も素晴らしい作品を次々と生み出されると思いますよ」(井生定巳氏)
さらに6月18日には、「BSスカパー!」で銀河鉄道999の初の実写ドラマが放送されるが、ネット上では議論沸騰。
松本氏の気持ちを映すかのように、メーテルも星野鉄郎も77年のキャラクター誕生から41年経っても古びない。息苦しい世の中だからこそ、松本氏の壮大な宇宙の物語が愛されるのだろう。