「幸色のワンルーム」問題 テレ朝とABCの対応が異なるワケ
テレビ朝日が19日、7月期ドラマ「幸色のワンルーム」(土曜26時半~)の放送取りやめを決定した。来月7日の初回放送まで20日を切った土壇場での判断は異例中の異例。同社広報部は「改めて精査した結果、総合的な判断として放送を見送ることにした」などと報道各社に回答しているが、同ドラマを制作する系列局の大阪・朝日放送(ABC)は、予定通り放送すると発表し足並みが揃わない。一体全体、どうなっているのか。
同ドラマは17年2月から無料漫画サイト「ガンガンpixiv」で連載されている、はくり氏の同名漫画が原作だ。両親からの虐待に加え、同級生からもいじめに遭っていた14歳の少女が、ある日、声をかけてきた見ず知らずの男と自主的に共同生活を送る奇妙な男女を描いているのだが、この内容は、14年に埼玉県朝霞市で誘拐された中3少女誘拐事件をモデルに創作したのではないかとの臆測がSNS上で広がっていた。
ドラマ化が発表された時には誘拐を誘発したり肯定しかねないといった反発する意見が寄せられていたが、「ネットの反応も含め、そもそもドラマの企画が始動した当時から大丈夫なのかと懸念する声は方々で上がっていた」とは、さる芸能関係者だ。こう続ける。