生き残るのは? 主演の前田敦子と脇役で力つける大島優子
一方の大島は、女優として脇役からスタートし、数多くの映画やドラマで演技力を高め、そのネームバリューも生かして2年以上経ってから連ドラで主演と、地道に努力を続けて花を開かせていったように感じている。
今、ブレークしている若手女優の川栄李奈(23)は、そんな先輩たちの姿を学んでいたのではないだろうか。川栄もAKBの元メンバーで、2014年の握手会で、のこぎりを持った男に切りつけられるというショッキングな事件の被害者だ。彼女の名前は、この事件で大きく報じられ、“全国区”のネームバリューとなった。
直後の総選挙で16位と躍進した後、AKBを卒業。「とと姉ちゃん」のNHK朝ドラ出演をはじめ、数多くの映画やドラマに出演している。どれも脇役だが、いろんな役にこだわりなく出ることで顔と名を売り、女優としての力をつけている。実は、出演CMが11本になったという。CMが2ケタに乗ると、立派な“CM女王”だ。もっとも、携帯電話のCMなどに代表されるように、数人のタレントと一緒に出演し、ひとつのキャラクターを演じたりして、ここでも脇役の露出の仕方をしている。
派手さがないのもCMスポンサーとして使いやすいし、ギャラもまだ高騰していない。長く芸能界で活躍するため、お得なタレントになるという、うまい方法だ。