ムーア監督の新作「華氏119」はトランプを追い落とせるか

公開日: 更新日:

 映画は大統領のみならず、“トランプ友”のミシガン州知事リック・スナイダーの利権政治による水道汚染事件、民主党による理不尽なバーニー・サンダース外しの真相など、全方向への政治批判があふれる。もちろんトランプ本人に対しても、娘イバンカとの近親相姦をにおわせたり、ヒトラーと重ねたりと暴走気味なまでに攻撃する。

「そのあたりはムーアにしては珍しく感情的な論調で、日本人から見るとやりすぎな印象さえ受けますが、それほどにムーアが現状に危機感を持ち、米国の有権者を動かしたいとのことなのでしょう。もともとムーアとトランプはラストベルトの労働者の代弁者という点では一応は同じ立場です。映画が明確な対立軸を伝えられるかどうかが、観客の投票行動を左右するカギとなるでしょう」(前出の前田氏)

 日本では中間選挙直前の2日から公開。本気のムーア砲はトランプを倒せるか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動