花と嵐の50年…サンミュージック“波瀾万丈”も倒れない秘訣

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 今月27日に創業50周年を迎える老舗芸能プロ「サンミュージック」。あまたの売れっ子を輩出し、絶頂を極めたが、光あれば影あり。独立、スキャンダル、事件、後継問題などその道のりは日本の芸能界の歴史そのものと言える。

 歌謡曲、アイドル歌手全盛期の80年代は松田聖子所属の事務所として時代をリードしたサンミュージック。「青い珊瑚礁」「チェリーブラッサム」「夏の扉」「白いパラソル」「風立ちぬ」と、1980年からの聖子の快進撃は中高年ならば、記憶に新しいはず。聖子ちゃんカット、ぶりっ子と、その動向は社会現象のように世間の耳目を集めた。当時を知るベテラン記者が振り返る。

「『赤いスイートピー』をヒットさせた82年、20歳で武道館コンサートを開くなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。ただ、武道館ではリハーサルでこんな場面がありました。舞台裏を走る聖子が曲がり角につまずき、ストッキングがちょっと破れて、血がにじんでしまったんです。慌ててスタッフが駆け寄ると、聖子が怒鳴っている。当時、事務所のナンバー3の男性スタッフの名前を挙げて『○○を呼べ!』って。笑顔のステージとは全く違う裏の顔がありました」

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